140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:46:09.63 ID:Njp22YSZ0
ポスン。
身体をベッドに預け目を閉じ、さまざまな憶測を心でとばしまわす。
まともな答えは出やしない。くだらない妄想に取り付かれる前に思考をきっぱり断つと、目を開け天井を見つめた。
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2011/04/24(日) 22:47:36.79 ID:Njp22YSZ0
小指の爪程度しか握る場所がないドライバーを携帯から引き離す。
黒夜「……こんなものかな?」
人差し指で指定伝播型共鳴装置を二回叩いて音を聞く。これといった意味はない、ただの癖だ。
142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:48:25.04 ID:Njp22YSZ0
キンコーン、と無駄に上品な音が三回黒夜の耳を打つ。
黒夜「――きたじゃん。……下部組織に運ばせると遅くて困るよねぇ」
悪質な商人が善人に商品を売った時のような笑みを浮かべ、絹旗に呼びかける。
143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:49:42.28 ID:Njp22YSZ0
絹旗「黒夜ぅー」ガチャ
絹旗「届いた窒素ボンベをどこに置きま…………」ポカン
絹旗「……黒夜ってなんでこうも超片付けないんですか?」
144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:50:49.58 ID:Njp22YSZ0
自分の身長はある窒素ボンベを二個片手で軽々持ち上げる絹旗は、フレンダの部屋におもむきながら疑問に思う。
一昨日から荷物をこちらに移動させ、本人達は今日から拠点をここに移した。
こちらの部屋を汚す時間など、手持ちで済む程の荷物を運び込んだ一昨日、昨日合わせてわずか数時間。
145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:51:53.47 ID:Njp22YSZ0
黒夜の部屋の前を通過する寸前で、
黒夜『待て絹旗! 浜面のデータボックス開いてくれないか?』ガサガサ
人を呼び止めるための感情を込めた声色ではなく、うまくいけば得するかな? ぐらいの声色だった。
146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:52:57.33 ID:Njp22YSZ0
黒夜『あれぇ? ……そうだ、逆に設定しているから下からだったなあ』
黒夜『下から七番目のタイトルを見てくれない?』ゴソゴソ
扉越しの黒夜は嘲笑っているに違いない、絹旗はこめかみに血管を浮きぼらせながら憤怒の炎を宿す。
147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:54:38.97 ID:Njp22YSZ0
不満げな表情をして黒夜の横に座る絹旗が素気なく発言した。
絹旗「バニーに超偏見を持ってしまいそうです」
黒夜「偏見も何も、男を呼び寄せる為のコスプレだろう。私達は思ったままの方が正しいのさ」
148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:56:21.62 ID:Njp22YSZ0
画面上のポインタを左右に振りながら、普通に表示されているブラウザを収縮する。
デスクトップに並んであるアイコンをいくつか合併させると、背景が真っ黒で数字や文字の羅列が大量に書き込まれてあるプログラムが作動する。
それの『F』と書かれた部分の後ろに記号をタイピングする。
149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:57:11.78 ID:Njp22YSZ0
黒夜「最悪、浜面にワゴン車盗らせて後ろに載せておけば良いだろう」
絹旗「考え方が超エグイですね」
まっずい。と悪態をつきながら、紅茶が余ってしまったティーカップを置く。
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