843: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/03/25(日) 23:40:35.27 ID:1GUWnw1t0
黒板脇の引き戸に向って、アルコールランプを投げつけた。
844: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/03/25(日) 23:41:12.59 ID:1GUWnw1t0
アルコールランプの壜が割れたのだ。
中に残っていたアルコールが、扉に巻きつく髪の毛に振りかかる。
845: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/03/25(日) 23:41:55.31 ID:1GUWnw1t0
火はみるみるうちに、扉を覆う髪の毛全体に燃え広がりだした。
見るからに扉全体が燃えている形になったが――
846: ◆IsBQ15PVtg[!red_res saga sage]
2012/03/25(日) 23:42:46.07 ID:1GUWnw1t0
847: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/25(日) 23:43:46.66 ID:1GUWnw1t0
佐天「い、行きますよ!!」
直美の手をすかさず握ると、引き戸の格子の部分に手を掛ける。
先程感じた気持ち悪さなぞ、すっかり感じなくなっていた。
848: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/25(日) 23:44:24.81 ID:1GUWnw1t0
佐天「ひっ!!」
すかさず、扉に手を掛けて、勢いよく閉める。
が、霊が今にも敷居をまたごうとしていて――。
849: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/25(日) 23:44:53.23 ID:1GUWnw1t0
佐天「ううっ……くそっ!!」
それでも、この状態を維持するのは、正直無理があるといっても過言ではなかった。
850: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/25(日) 23:45:24.98 ID:1GUWnw1t0
佐天「はぁ、はぁ、はぁ……てててて……」
呼吸はかなり激しく、そして荒くなってきている。
引き戸の格子を押さえる指先も、踏ん張る足も、いずれも細かく震えているのが、はっきりと見えた。
851: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/25(日) 23:45:53.16 ID:1GUWnw1t0
直美「あと少し押さえてて!!これ挟むから」
そのまま、床に落ちていた木の棒を手にして、扉の横に水平方向に挟み込む。
丁度、つっかえ棒のようにして。
852: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/25(日) 23:46:23.36 ID:1GUWnw1t0
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