160: ◆qE9xJWndOc[sage ]
2011/06/01(水) 21:17:43.37 ID:FPZSYdpM0
あたしたちの間に、沈黙が下りる。
今日は仁美は遅刻するといなかった。けれど、二人だけでもあたしたち二人ともが黙り込むなんてこと、今まであまりなかったからどうしても居心地が悪くなる。
さやか「……」
161: ◆qE9xJWndOc[sage ]
2011/06/01(水) 21:21:28.15 ID:FPZSYdpM0
少し離席
10時ごろに再開します
162:訂正 ◆qE9xJWndOc[sage]
2011/06/01(水) 22:11:49.60 ID:FPZSYdpM0
色々文章おかしいorz
>>160
あたしたちの間に、沈黙が下りる。
今日は仁美は遅刻するといなかった。けれど、二人だけだとしても、あたしたち二人ともが黙り込むなんてこと、今まであまりなかったからどうしても居心地が悪くなる。
163: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/01(水) 22:15:39.24 ID:FPZSYdpM0
まどか「……さやかちゃん、私ね」
不意に、まどかが口を開いた。
あたしはけれど、視線をまどかに向けることが出来なかった。
まどかもあたしの視線を辿って気付いたのか、「……ほむらちゃん」と。
164: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/01(水) 22:26:16.13 ID:FPZSYdpM0
さやか「……ごめん、あたし保健室行ってくるわ、頭痛くて、昨日から」
それは本当だった。
自分は何もしてないのに、転校生の前から逃げ出したくなったことも本当。
どちらかといえば、後者のほうが大きいのかも知れない。とりあえず、あたしは転校生の姿を見たくなかった。
165: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/01(水) 22:30:27.45 ID:FPZSYdpM0
さやか「じゃ、宜しくね」
あたしもわざと明るい声でそう言ってやる。
転校生には何も声をかけない。もちろん、転校生も何も言わない。
その間にいるまどかが、ただ不安そうにあたしたちを見ているだけで。
166: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/01(水) 22:36:19.68 ID:FPZSYdpM0
◆
がやがやと声が聞こえる。
どうやら一時間目は終わってしまったらしい。眠っていた身体が重かった。
もともと寝起きのいいほうではないけれど、この重さは異常。
167: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/01(水) 22:40:58.30 ID:FPZSYdpM0
やがて二時間目のチャイムが鳴り、廊下もまた静かになる。
先生が「ちょっと出かけてくるから寝てて」と保健室を出て行った。
時間の流れが遅かった。
ちくたくちくたく。
168: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/01(水) 22:45:15.49 ID:FPZSYdpM0
けれどそれじゃまずい。
あたしは気付かれないよう深呼吸すると、「先生いないよ」と。
すると、「わかってるわ」と当たり前の答えが返って来た。
さやか「……風邪、治ってなかったの?」
169: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/01(水) 22:49:27.15 ID:FPZSYdpM0
珍しく、転校生が話を振ってきた。
丁寧に「あたしはあと一時間」と答えようとして、何となくそうするのが癪で
「あんたには関係ない」そう言ってみる。
さやか「悪かったわね、まだあたしがいて」
170: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/06/01(水) 22:55:17.47 ID:FPZSYdpM0
さやか「……いや、別にそういうわけじゃ」
転校生の言葉が意外で、あたしはなんと答えるべきか分からずに曖昧な答え方になってしまった。
すると、転校生は立ち上がりベッドに近付いてきていつかあたしがしたように肩を押し、あたしを寝転ばせた。不意をつかれたせいで、身体は抵抗する暇もなかった。
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