212: ◆BcaCp9aHJ6[saga]
2011/06/19(日) 17:34:05.06 ID:hAzv6ppPo
再会します、第十一回です。
213: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:34:35.53 ID:hAzv6ppPo
あれからいくらかの日が流れた。
最初こそ未熟だった美樹さやかも、寝る間を惜しんで特訓した。
その中で、ワルプルギスの夜に対抗するだけの戦力は十分に揃って。
何もかもが順調に行っていると。
214: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:35:23.11 ID:hAzv6ppPo
質問攻めに遭っていたのか、明らかに様子はおかしい。
彼女に負担は掛けたくないけれど、ここで足踏みするわけにもいかない。
少しずつ増えてきた耳鳴りを押し殺しながら、話を続ける。
215: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:35:50.72 ID:hAzv6ppPo
クラスメート達の呑気な声が、教室にはなおも響く。
私の頭は、鉛でも詰められたようにひどく重い。
何をするべきか。
216: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:36:35.78 ID:hAzv6ppPo
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「二人とも峠は越した、命に別状はないよ」
217: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:37:26.99 ID:hAzv6ppPo
まどかと医者の会話は、およそ距離の離れたこちらにも届いた。
ひとまず最悪の事態は避けられた、のだろうか。
意識を取り戻したと言うのならば、本人に話を聞いた方がいいだろう。
そうすると、その場には彼女が必要になる。
218: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:38:48.71 ID:hAzv6ppPo
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教会跡地にて。
あたしは魔物の群れと交戦していた。
219: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:39:37.81 ID:hAzv6ppPo
「……いた!」
「さやか、てめえ、勝手にいなくなるんじゃねえよ!」
220: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:40:17.36 ID:hAzv6ppPo
「甘えたこと、言ってんじゃ」
221: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:41:09.91 ID:hAzv6ppPo
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病室に足を踏み入れる。
扉を開けてしまった以上、いつまでも廊下に立ち尽くしている訳にはいかない。
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