215: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:35:50.72 ID:hAzv6ppPo
クラスメート達の呑気な声が、教室にはなおも響く。
私の頭は、鉛でも詰められたようにひどく重い。
何をするべきか。
216: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:36:35.78 ID:hAzv6ppPo
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「二人とも峠は越した、命に別状はないよ」
217: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:37:26.99 ID:hAzv6ppPo
まどかと医者の会話は、およそ距離の離れたこちらにも届いた。
ひとまず最悪の事態は避けられた、のだろうか。
意識を取り戻したと言うのならば、本人に話を聞いた方がいいだろう。
そうすると、その場には彼女が必要になる。
218: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:38:48.71 ID:hAzv6ppPo
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教会跡地にて。
あたしは魔物の群れと交戦していた。
219: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:39:37.81 ID:hAzv6ppPo
「……いた!」
「さやか、てめえ、勝手にいなくなるんじゃねえよ!」
220: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:40:17.36 ID:hAzv6ppPo
「甘えたこと、言ってんじゃ」
221: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:41:09.91 ID:hAzv6ppPo
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病室に足を踏み入れる。
扉を開けてしまった以上、いつまでも廊下に立ち尽くしている訳にはいかない。
222: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:41:54.68 ID:hAzv6ppPo
「……ふざけないでよ」
怒りが漏れる。
223: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:42:58.33 ID:hAzv6ppPo
「あなたが彼女に伝えたかったことは、そんな事ではないはず」
「呑まれないで。 これ以上道を間違えたら、あなたは間違いなく絶望してしまう」
224: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:43:31.12 ID:hAzv6ppPo
「あれから、何度か折を見て上条さんのお見舞いに参りました」
「バイオリンが弾けない事を何度か口にされて、その度辛そうにしていらしたのですが」
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