過去ログ - QB「魔法少女の軍事利用だって?」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:32:19.03 ID:12Scx6eE0
 少し期待していたのだが、残念ながら今は友達が誰も来ていなかった。
遊ぶ約束などはしていないが、この田舎で子供が遊ぶ場所、といったら
幼稚園の近くにある公園か、見晴らしが良く風の気持ちいい、この丘だった。

「誰もいないんだ。つまんないの。」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:32:45.71 ID:12Scx6eE0
(猫じゃない・・・?)

 その動物は真っ白い猫のようでありながら、兎のような真っ赤な瞳を持ち、
垂れ下がる長い耳のようなものを持っていた。
大人から見れば謎の動物。しかし、その愛らしい姿が気に入ったエマは
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:33:13.66 ID:12Scx6eE0
 少し考えた。母に取られたゲーム機の事も考えたが、そんなものは
魔法の力を借りずとも何とかなりそうだ。迷う彼女が空を見上げると、
そこには二羽の鳥が羽ばたいていた。

(そうだ、私は自由に空を飛びたかった。鳥のように、ピーターパンのように!)
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:34:19.86 ID:12Scx6eE0
 その様子を目撃してしまい、手に持っていたおもちゃを落とす少女達。
彼女達もまた、エマと同じ考えを持ち、誰かが友達がいないかと
ここに遊びに来ているところだったのだ。止められなければ、
彼女達はエマを見て、すごいわエマ!と声をかけていた事であろう。

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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:35:12.82 ID:12Scx6eE0
「ねえエマ、あなたは悪魔なの?」

 次の日の幼稚園で、友人から最初にかけられた言葉はそれだった。

「ひどいわダイアン。なんで私が悪魔なの?」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:35:43.81 ID:12Scx6eE0
「やっぱり悪魔なんだ・・・」

「ひどい事言わないで!」

 エマは振り返って、声の主を探す。人ごみのなかに隠れる少女。
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:36:10.97 ID:12Scx6eE0
 次の日には、家のポストに、手紙が入っていた。
すぐに町から出ていけ、という内容の手紙。
両親は何か心あたりがないか、お互い話し合った。
エマは何も喋らなかった。

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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:36:38.03 ID:12Scx6eE0
 エマと母親は、父親を見る。何を言っているのか分からない、
という様子の母親であったが、エマは小さく頷いた。

「分かった。エマ、お前は悪魔なんかじゃない。天使だよ。」

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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:37:05.86 ID:12Scx6eE0
「どういう事なの?」

「ああ、説明するよ。本来は重要機密であり、君にも話せない事なんだ。
誰にも言わないと誓えるかい?」

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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:37:39.49 ID:12Scx6eE0
 その研究施設は、刑務所の塀のようなものに囲まれていた。
見るからに警戒の厳重な入り口にさしかかり、父親は通行証を歩哨に見せる。
すぐに閉ざされていたゲートは開き、彼の運転する車は、
ひたすら続く荒野の中を通る一本の道路を走り出した。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:38:10.58 ID:12Scx6eE0
 そして両親は、車に詰めただけの荷物を降ろし始めた。
エマは自分の宝物の入ったリュックを背負い、家の中に入った。
父親が時々ここに寝泊りをしていたため、テレビや冷蔵庫などの
家電用品は皆揃っていた。エマは背負っていた荷物を置き、
椅子に腰掛けた。しかし、すぐに立ち上がり
以下略



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