過去ログ - QB「魔法少女の軍事利用だって?」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:34:19.86 ID:12Scx6eE0
 その様子を目撃してしまい、手に持っていたおもちゃを落とす少女達。
彼女達もまた、エマと同じ考えを持ち、誰かが友達がいないかと
ここに遊びに来ているところだったのだ。止められなければ、
彼女達はエマを見て、すごいわエマ!と声をかけていた事であろう。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:35:12.82 ID:12Scx6eE0
「ねえエマ、あなたは悪魔なの?」

 次の日の幼稚園で、友人から最初にかけられた言葉はそれだった。

「ひどいわダイアン。なんで私が悪魔なの?」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:35:43.81 ID:12Scx6eE0
「やっぱり悪魔なんだ・・・」

「ひどい事言わないで!」

 エマは振り返って、声の主を探す。人ごみのなかに隠れる少女。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:36:10.97 ID:12Scx6eE0
 次の日には、家のポストに、手紙が入っていた。
すぐに町から出ていけ、という内容の手紙。
両親は何か心あたりがないか、お互い話し合った。
エマは何も喋らなかった。

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:36:38.03 ID:12Scx6eE0
 エマと母親は、父親を見る。何を言っているのか分からない、
という様子の母親であったが、エマは小さく頷いた。

「分かった。エマ、お前は悪魔なんかじゃない。天使だよ。」

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:37:05.86 ID:12Scx6eE0
「どういう事なの?」

「ああ、説明するよ。本来は重要機密であり、君にも話せない事なんだ。
誰にも言わないと誓えるかい?」

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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:37:39.49 ID:12Scx6eE0
 その研究施設は、刑務所の塀のようなものに囲まれていた。
見るからに警戒の厳重な入り口にさしかかり、父親は通行証を歩哨に見せる。
すぐに閉ざされていたゲートは開き、彼の運転する車は、
ひたすら続く荒野の中を通る一本の道路を走り出した。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:38:10.58 ID:12Scx6eE0
 そして両親は、車に詰めただけの荷物を降ろし始めた。
エマは自分の宝物の入ったリュックを背負い、家の中に入った。
父親が時々ここに寝泊りをしていたため、テレビや冷蔵庫などの
家電用品は皆揃っていた。エマは背負っていた荷物を置き、
椅子に腰掛けた。しかし、すぐに立ち上がり
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:39:10.63 ID:12Scx6eE0




22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:39:40.57 ID:12Scx6eE0
 あの時、どうして私は助かったのだろう。気が付いた時には、
彼女達は家があった場所で、手を繋ぎ横たわっていた。
つい先ほどまで、重くのしかかっていた瓦礫は綺麗になくなっていた。
 
 だが、血の池の泉となっているもう一つの瓦礫を見て、
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:40:12.70 ID:12Scx6eE0
 私とラビアは手を繋ぎ、通りに呆然と立っていた。

 あの破壊と殺戮はもう影をひそめ、
町には異国の軍人が歩きまわっていた。

以下略



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