過去ログ - QB「魔法少女の軍事利用だって?」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:31:51.72 ID:12Scx6eE0
 しょぼくれて階段を下りていくエマ。
軍人である父はただ座ってにこにこと、エマと母が食卓に来るのを
待ってくれていた。彼はその職業からイメージを持たれるような
厳しさや怖さを、微塵もエマに見せた事がなかった。
だから、彼を待たせた事をエマは申し訳ないとは思わなかった。
ゲーム機の事もあるが、彼女はまだ幼いのだ。

「やっときたねエマ。さあご飯を食べようか。」

 父と母は楽しそうに会話をしながら食事をしている。
エマはその会話の間に入ろうともせず、
これからどうしようかと考えを巡らせていた。

(きっとゲーム機はすぐには返してくれないわよね。
あーあ、つまんないの。お友達と遊ぼうかしら。)

「ごちそうさま。お外で遊んでくるわ。」

「分かったわ。暗くなる前に帰って来るのよ。」

「分かってるわ、ママ。」

 父と母に軽いキスをして、外に出る。
まだエマがゲーム機を手に入れる前、よく友達と遊んだ丘へ向かう。


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