1:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 01:05:32.22 ID:XnEBDqt+o
このSSは、1の価値観に基づいたキャラクター全員が優しかったら、という想定の下で作品が進んでいく本編再構成モノです。
抽象的な話で申し訳ありませんが、要はキャラクター同士がいがみ合わず、ほのぼのとした世界でお話が進んでいきます。
一部殺伐としたキャラクターが居るかもしれませんが、ループの途中であり、徐々に角が取れていくように頑張りたいと思います。
また、一部の設定上、どう考えてもほのぼのしない可能性もありますが、あくまでループの途中でこんな話もあったらいいな、程度の話ですので、肩の力を抜いて、そんな状況でほのぼのしてて良いのかよ、というのをぐっと堪えて読んで頂ければと思います。
物語開始日は四月二十五日。
ほむほむが転入するところから始まります。
1が本編のストーリーでほのぼのできるところはしたい、というSSですので、質問が出てくるような矛盾点や疑問点は出てこないように努力しますが、何かありましたらレス頂ければ最大限改善できるように頑張ります。
2:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 01:08:35.11 ID:XnEBDqt+o
夢を見た。
とても不思議な夢だった。
そしてとても悲しい気分になる。
まどか「……夢オチ?」
3:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 01:09:01.14 ID:XnEBDqt+o
制服に着替えてから、洗面所に向かいリボンとにらめっこする。
どちらにしようか迷っていると、
詢子「こっち」
4:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 01:09:26.97 ID:XnEBDqt+o
ゆっくりご飯を食べていたら学校に遅刻しそうになった。
走って、さやかちゃんと仁美ちゃんの待ち合わせ場所に向かう。
まどか「ごめん! さやかちゃん! 仁美ちゃん!」
さやか「あんまり急ぐと身体に良くないぞー?」
5:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 01:09:52.47 ID:XnEBDqt+o
まどか「はぁー、落ちついたぁ、ありがとう仁美ちゃん」
さやか「あれ? そういえばリボン変えたの?」
わたしは指で今朝つけたばかりのリボンを触る。
6:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 01:10:18.21 ID:XnEBDqt+o
何とかチャイムが鳴る前に教室に駆け込むことが出来た。
クラスのみんなと挨拶を交わしてから、自分の席に座る。
わたしの席はさやかちゃんの一つ前。
さやか「はー、今日また数学あるんだよねー」
7:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 01:17:56.35 ID:XnEBDqt+o
先生が入ってくる。
昨日よりも、足取りが重いような気がする。
早乙女「みなさん、今日は大事なお話があります」
8:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 01:36:08.12 ID:XnEBDqt+o
さやか「あー、今回の相手も駄目だったんだ、なんか身につまされるねえ」
まどか「可哀想だね……って言っていいのかな……」
少なくとも、前回のきのこたけのこ論争で別れた件よりは反応に困らなかった。
その後クラスの一部が喧嘩になったし。
9:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 01:36:46.30 ID:XnEBDqt+o
暁美さん「暁美ほむらです、よろしくお願いします」
あまり感情を含んでいないのに、遠くまで響き渡る声。
まるで役者さんが話すみたいに耳にすっと入ってくるような。
10:1 ◆.yNNQJjyLiF7
2011/06/09(木) 01:37:43.58 ID:XnEBDqt+o
本日はここまで。
更新は不定期ですので、気長にお待ち頂ければ幸いです。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga sage]
2011/06/09(木) 01:40:11.26 ID:zLhgMwjR0
乙 虚淵に負けずがんばれ
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/06/09(木) 07:26:01.26 ID:lVCJZwcDO
乙
これは期待
13:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:50:44.77 ID:qsaXy1geo
>>11
>>12
虚淵さんにはどう考えても負けるとは思いますが頑張ります。
今回の更新では登場しませんが、さやかの一人称が私→あたしになります。
14:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:51:10.81 ID:qsaXy1geo
休み時間になると、一人の女の子が暁美さんに近づいていった。
彼女の名前は榊美弥ちゃん。
学園新聞部に所属していて、日々スクープを追っている女の子である。
美弥「あのー、ちょっと良いかな」
15:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:51:36.79 ID:qsaXy1geo
美弥「それじゃあ、一つ目の質問」
暁美さんの許可を貰ったとのことで、美弥ちゃんはどんどん話を進めていく。
クラスの殆どの子が聞き耳を立てて、一挙手一投足に注目をしている。
そんなに見られてたら、わたしだったら緊張しちゃうな、そんな感想を抱いた。
16:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:53:06.15 ID:qsaXy1geo
わたしが声をかけたときに暁美さんは驚いた様子だったけど、すっと一分の無駄もない動きで立ち上がると、差し出したわたしの手を取った。
よく考えると、べつに保健委員だからって保健室まで案内する必要はないのかな? って気がついたけれど、きっとさやかちゃんは、わたしが授業中に上の空だったことを覚えていてくれたんだろう。
夢の中で会ったような、なんて恥ずかしくて言えないから、少しだけ時季外れの転校生が気になっていることを察してくれたんだろう。
いくら感謝をしてもしたりない。
17:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:53:33.02 ID:qsaXy1geo
暁美さん「まどか……さん」
暁美さんがわたしを呼ぶ。
何かを決意したような、強い意志を感じる表情で。
18:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:53:58.69 ID:qsaXy1geo
今日一日で、ほむらちゃんの名前は学年中に知られたかもしれない。
授業中にさされれば淀みなく答えを述べて、体育の授業ではクラスの誰もが驚くくらいに大活躍……陸上競技で大活躍と言っていいのか、とにかくすごい動きを見せた。
こんな状態で、わたしに対して何かを忠告してくれた、なんて言おうものなら、ファンクラブの子に後ろから刺されちゃうかもしれない。
まどか「……というわけなんだけど」
19:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:54:24.33 ID:qsaXy1geo
習い事があるという仁美ちゃんと別れ、さやかちゃん希望のCDショップへ。
わたしの好きなCDとさやかちゃんの求めるCDはそれぞれ別の所にあるので、お店の中でまずは別れる。
演歌ならオススメをいくらでも語れるけど、クラシックはじゃじゃじゃじゃーんしか分からない。音楽の授業でいろいろやったけど、ろくに覚えられてない。
???「助けて!」
20:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:55:10.34 ID:qsaXy1geo
さやか「どうしたのまどか」
まどか「あそこから助けてって声がするの!」
さやか「よし分かった」
そう言ってさやかちゃんはわたしのおでこに手を伸ばした。
21:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:55:36.31 ID:qsaXy1geo
建物の中はしんと静まりかえっている。
さっきまで声が聞こえていたと思ったけど、それも止んでしまった。
アレ、と首をひねっていると、さやかちゃんが消化器を手に取っていた。
まどか「……ど、どうしたのそれ」
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