過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:20:14.82 ID:iNmol0qk0
両者決め手のない戦闘を眺めながら、律はあることに気づく。

「さっきから平沢、平沢って、唯の苗字か? ということは唯のフルネームは平沢唯……なーんかどっかで聞いたことあるような」

「「!!」」
以下略



62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:21:36.71 ID:iNmol0qk0
唯と暗部崩れの男の戦いは長期化し、唯の能力の精度が落ちてきていた。

「へっ、そろそろ限界か。お前の能力は強力だが、技を知り尽くしている相手じゃあさすがに分が悪かったな」

「……だったら」
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63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:22:35.39 ID:iNmol0qk0
「……へっ、たいしたことはねえな。離れちまえば――」

「逃がさないよ!」

距離を置こうとした男に対し、唯はさらにレーザーを打ち込む。不意打ちを避け切れなかった男の肩をレーザーがかすめる。
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:23:54.41 ID:iNmol0qk0
唯の能力に律が驚く。

「うわあっ! すげーなオイ……どうなってんだあの能力? ムギ、そのキーボードで唯の能力を調べたりできないのか?」

紬の『合成魔術』はレベル4の能力を使用できないとはいえ、
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65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:25:39.24 ID:iNmol0qk0
爆発によって発生した煙が晴れ、倒れている男の姿があらわになる。
男は右手、右足を失い、もはや虫の息であった。
唯はゆっくりと男のもとへ近づいていく。

「た……すけて、くれ……」
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:26:31.06 ID:iNmol0qk0
「――あ、あは、あははははははははははは!!!」

ついに発狂した唯の能力が暴走する。
その瞬間、唯から不可視の衝撃波のようなものが発せられた。

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67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:27:36.51 ID:iNmol0qk0
一方、紬は自らの体には何も感じていなかったが、先ほどから接続していた唯の『自分だけの現実』の変化を感じ取る。

「唯ちゃんの『自分だけの現実』がどんどん膨張してる……むしろ、蒸発し始めてる!? このままじゃ、危ないわ!!」

『自分だけの現実』がなくなれば、無能力者になってしまう。
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68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:28:27.38 ID:iNmol0qk0
「唯ちゃん! もうやめて!!」

紬はギリギリの位置まで近づき、唯に向かって叫ぶ。

「あはははは!! なんで〜ムギちゃん? この人、ひどい人なんだよ!? これぐらいしておかないと――」
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69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:29:12.11 ID:iNmol0qk0




アジトへと戻り、任務完了の報告を済ませた一同は、リビングにて唯の話を聞いていた。
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70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:30:11.52 ID:iNmol0qk0
ここで、律がひとつの提案をした。

「なあ澪。この際だから……」

「……ああ、そうだな。私たちのことも話そう」
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71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:31:25.66 ID:iNmol0qk0
しばらくして、話題は唯の能力のことにも及ぶ。

「唯ちゃん。暗部に入ってから、唯ちゃんの能力については何かわからなかったの?」

唯の『自分だけの現実』の不思議な挙動を体感した紬は、気になっていたことを唯にぶつける。
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