過去ログ - 梓「いま、会いにいきます」
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173:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/04(月) 00:22:23.15 ID:scvwc1Q4o
 
 夏休み、唯先輩がこっちに帰省してると聞いて電話をしようとした。
けど、その一歩が中々でない。
 単純にペンを返しますって言うだけなのに。
 でも……その勇気が出ない。
以下略



174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/04(月) 00:23:36.82 ID:scvwc1Q4o
 prrr

唯『あっ、あずにゃん?お久しぶりぶりーっ!元気してた?』

梓『お久しぶりです唯先輩。なんか相変わらずみたいですね先輩は』
以下略



175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/04(月) 00:24:22.54 ID:scvwc1Q4o
 久しぶりにあったからなのか、緊張して声が出ない。
 何か言いたいんだけど、頭の中が真っ白でどうしたらいいか分からない。
 高校の頃みたいに抱きついてきてくれればまだ話題を作り出せそうなんだけど、抱きついてはこなかった。
 やっぱ大学に行って大人になっちゃったのかなぁ。
 とにかく今は気まずい空気になってた、この状況をどうにかしなきゃいけない……
以下略



176:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/04(月) 00:26:02.30 ID:scvwc1Q4o
―― 日曜日

 この日、私達は2人でお出かけをした。
 途中で喫茶店に入るとまるでダムが決壊したみたいに、唯先輩はしゃべり続けた。
 大学のこと、部活のこと、そして私の事が好きだったことも。
以下略



177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/04(月) 00:27:23.50 ID:scvwc1Q4o
 途中、唯先輩が通りの隅にある雑貨屋さんに行こうって言い出した。
 中に入って最初に目に付いたのは一対の指輪。
 この時私は、この指輪を唯先輩と二人で分け合ってる姿を妄想してニヤけ顔をひたすら我慢してた。
 欲しいなあこれ。でもちょっと高い……私の今月のお小遣いじゃ買えないなぁ……
 
以下略



178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/04(月) 00:29:17.02 ID:scvwc1Q4o
梓『ねえ唯先輩』

唯『なあに?あずにゃん』

梓『……寒いですね』
以下略



179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/04(月) 00:30:47.85 ID:scvwc1Q4o
 それからしばらくして春になった。
 私は大学受験に合格して、4月からは唯先輩と同じ大学に進学が決まってた。
 そんなある日、一通の手紙が届いた。

〜〜〜〜
以下略



180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/04(月) 00:33:23.01 ID:scvwc1Q4o
 何があったんだろう……私、何か先輩の気に障ることしちゃったのかな……いや、それで大学を辞めちゃうなんて考えられない。
 何かは分からないけど、今の唯先輩は他の誰にも話せない深い悩みを抱えてるんだ。
 居てもたってもいられなくなった私は、上京する前日、こっちに戻ってきている唯先輩に会いに行った。

梓『唯先輩、すいません突然押しかけて』
以下略



181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/04(月) 00:35:13.44 ID:scvwc1Q4o
 唯先輩と別れてから数ヶ月が過ぎた。
 東京での暮らしも、大学にも慣れたものの、心の中にはもやもやした物が残ってた。
 やっぱり唯先輩のことが忘れられない。
 いや、忘れるなんてできない。
 たまらなく会いたい。
以下略



182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/04(月) 00:36:52.86 ID:scvwc1Q4o
モブ『おっ、キミこの大学の生徒さん?』

梓『ええ』

梓(うわっ、何か面倒そうな人がきた……)
以下略



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