過去ログ - 唯「明日は恋なきものに恋あれ」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/06(水) 23:38:45.19 ID:s2y2te8to
>>16
そこと>>3

>問いかけの言葉―アイロンをあててないシャツのように気の利かないおかしなアクセントで話された―に振り向くと、
>
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/06(水) 23:43:55.99 ID:cClvjANSO
>>17
了解

>>3のは気にらならなかった。

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/07(木) 00:02:24.82 ID:epPtmkN80
乙です


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:42:09.12 ID:kPL2CQfgo

#2 和「どうしたの?」唯「私は悪い子だったようです」


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:43:10.04 ID:kPL2CQfgo

時々どうしようもない思いに捉われる。
それは初め、心の表面に発生した思いつきに過ぎなくても、時間が経つにつれて精神の奥深くに食い入って、最終的には私という存在の中心に居座ることになる。
悩みというほど深刻なわけじゃない。
その思いは異物で、のどの奥に何かが引っ掛かっていて咳が出そうな感じ、というのに一番近い。
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:44:10.66 ID:kPL2CQfgo

効率よく、それを消してしまえる手段も心得ている。
誰か話をよく聞いてくれる人に、その思いをすべて打ち明けてしまえばいい。
異物は身体の中から抜け出て、二人の会話の空間の中へと溶け込んで、無害な物質に変わる。
ただ、それが案外難しい。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:45:11.25 ID:kPL2CQfgo

もう一つの理由は、話の深刻さを取り違えられると、たとえうまく話すことができたとしても、相手には本当のことはなにも伝わらないから。
あまり真剣な悩みとして受け止められて、心配されたりすると、話しながら次の言葉を探すのも困難になる。
かといって、ジョークのつもりで聞いてもらうのも困る。
前者には憂やあずにゃんが含まれる。
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:46:11.81 ID:kPL2CQfgo

和ちゃんがその人だということに気付いたのは、ようやくこの数年のこと。
けれど、それに気づいてからは、私はいつもうまくいっている。
表面に発生した思いつきが徐々に成長していっても、それに焦ったりはしなくなった。
かえって、和ちゃんに話す時を楽しみにして、それが充分なところにまで成長するのを心待ちにするくらいだ。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:47:12.44 ID:kPL2CQfgo



へんな自信がある。
私がいちばん和ちゃんのことをわかっている。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:48:12.81 ID:kPL2CQfgo

知ってる、という意味じゃない。
和ちゃんのプロフィールとか、そういうことに関しては、人生のほとんどを親友として過ごしてきながら、あきれるほど知らない。
例えば、和ちゃんの生まれた場所とか、出生体重とか、そんなことは和ちゃんのお母さんの方がよく知ってる。
好きな食べものとか、そういうこと。それもよくわからない。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:49:13.29 ID:kPL2CQfgo

私が和ちゃんのことをわかっていると思うのは、表面的なことじゃなくて、和ちゃんの心のうちがわのことだ。
和ちゃんには外側と内側がある。
野菜の皮と中身か、あるいは卵の殻とヒヨコみたいに。
もちろんそんなの、誰にだってあると人は言うだろう。
以下略



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