16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/15(金) 13:05:23.39 ID:yxq4fw1AO
「お前らもリンゴちゃんみたいになりたくなかったら私の授業で寝ようなんざ考えるんじゃねーぞぉ」
間延びした声の後に控え目な含み笑いがあちらこちらから聞こえてきた。
鋼介は軽く舌打ちをすると行き場の無い怒りを込めて教師を睨み付ける。
一瞬だけ目があったが、教師はそんな事は歯牙にもかけず、再び小難しい話を始めた。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/15(金) 13:24:21.43 ID:yxq4fw1AO
鋼介はそんな彼女が嫌いでたまらなかった。
どれだけ取り繕って生徒にちやほやされようが教師は教師。
反骨精神の塊である鋼介にとってその怒りを向ける対象が華やかであるほど、怒りはどす黒い怨恨染みたものになるのだ。
「…………」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2011/07/15(金) 15:18:18.82 ID:zHY1Qcvk0
僕はいつだって卑猥だ
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]
2011/07/17(日) 23:30:20.16 ID:uNSIidvAO
期待してる
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/07/18(月) 20:44:12.24 ID:o1c+jIrAO
期待してる
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/19(火) 11:54:30.11 ID:voLLPpMAO
天野教師の教鞭という名の折檻の影響で、唐木と鋼介は真面な状態で午前の授業を受けられなかった。
執拗にヒールで蹴られた太股は赤く腫れ上がり、頭頂部には控え目に瘤が出来ている。
「あの糞ったれ娼婦め……。卒業したら絶対お礼参りに行ってやる……」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/19(火) 12:09:08.07 ID:voLLPpMAO
「……劣等生の俺は毎日百円の掛け蕎麦。優等生のお前は毎日三食ステーキか。何だって同じ生徒なのにこうも格差が生まれるんだ……」
「失礼だな。これは俺が働いて稼いだ金で買った肉だっての」
下卑た笑みを浮かべて見下ろしてくる唐木に対し、鋼介は露骨に舌打ちをする。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/19(火) 12:24:47.06 ID:voLLPpMAO
「いってー……。何でこうも手が早いかねぇ鋼ちゃんは……」
「僕をその名で呼んだ奴は皆酷い目に会うらしいが、訂正しなくても良いか?」
唐木は両手を上げて大仰にお辞儀をし、鋼介くんと訂正する。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/19(火) 12:39:04.92 ID:voLLPpMAO
曲りくねった路地を鋼介はひたすら歩く。
その先に何があるのかなんて事は彼にとってはほんの些事でしかないし詮索する事もない。
溜め込んだ毒の捌け口も解らぬままに歩く、歩く、歩く。
言わば肉に飢えた猛獣。そんな彼が彼等と出会うのは必然であり、当然であったのだろう。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/19(火) 12:39:40.13 ID:voLLPpMAO
曲りくねった路地を鋼介はひたすら歩く。
その先に何があるのかなんて事は彼にとってはほんの些事でしかないし詮索する事もない。
溜め込んだ毒の捌け口も解らぬままに歩く、歩く、歩く。
言わば肉に飢えた猛獣。そんな彼が彼等と出会うのは必然であり、当然であったのだろう。
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