過去ログ - 僕はいつだって卑劣だ
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41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/21(木) 12:32:57.51 ID:sjCLmELAO
 喧嘩なんてものは所詮意地の張り合いだ。鋼介はそう考える。
どれだけ鍛練を積んだ屈強なスポーツマンであろうと、そこらのゴロツキに負ける事はごまんとある。
何処までも賢しく、意地汚く、狡猾な者が勝てる世界なのだ。

「殺してやる。殺して殺して殺した挙げ句、ぶっ殺してやる」
以下略



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/21(木) 12:48:22.98 ID:sjCLmELAO
 少女は学ランの鞭を片手で受け止めた。
だがその時点で既に、彼女は選択を誤っていたのだ。

「いっ──!?」

以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/21(木) 12:50:43.67 ID:sjCLmELAO


2・love vampire


以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/21(木) 13:07:42.56 ID:sjCLmELAO
「威勢良く喧嘩売ってきたわりにはあっけなかったな」

 勝ち誇ったような笑みを浮かべて言いながらも、鋼介はほんの少し苛ついていた。
少女の頬を打った際に当て損なったのか、右手がやけに痛む。
自分らしくない失態に鋼介は舌打ちをした。
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/21(木) 13:21:03.55 ID:sjCLmELAO
 頭上に唾を吐くような、そんなあからさまなしっぺ返しだった。

「つっ……!」

 鋼介の拳は確かに少女の顎を打った。その筈だった。
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/21(木) 13:44:57.46 ID:sjCLmELAO
「痛いって、どんな感じ?」

 光の無い真っ暗な瞳が鋼介を飲み込まんとする。

「お前……。一体何者だ……?」
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/21(木) 14:11:12.01 ID:sjCLmELAO
 友里は鋼介が叫ぶ様を酷く冷めた目で見つめていた。

「校則? 法? なにそれつまんない」

 直後に嫌な音が鋼介の頭に響く。
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/07/21(木) 14:16:32.36 ID:sjCLmELAO
おわりー


49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/22(金) 10:53:51.72 ID:1qaq8ACAO
 鋼介が目を覚ますと、そこは消毒液の匂いが漂う真っ白な医務室の中だった。

「ん……」

 混濁する記憶、意識の糸を手繰り寄せてゆっくり上体だけ起こすと、首筋がじくりと痛む。
以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/22(金) 11:09:17.93 ID:1qaq8ACAO
「頭の中がごちゃごちゃしてて……。よく思い出せない」

 鋼介は大仰に頭を抱えて悩むふりをした。

「ふーん、まぁ言い辛いなら聞かねーけどさ」
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/22(金) 11:22:17.29 ID:1qaq8ACAO
 ────。
 検査自体は簡単に終わった。手足が正常に動くか、声を出すのに不自由はないか。それだけ確認すると医者は小さな豆粒状の鉄の玉が入った筒状のケースを鋼介に手渡す。

「一日に二回、これを開けて患部に添えて下さい。六時間間隔を空けてくれればいつでも構いませんので」

以下略



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