過去ログ - とある未来の通行止め
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20:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 00:51:43.76 ID:WdcBs0Va0
示し合わせたように、先ほどのラブレターの件は頭の隅に追いやることにした二人。
小一時間前の記憶にだけフタをして、和やかに昼食を楽しむ。
周囲には遅れてやってきた打ち止めのクラスメイトの姿が、チラホラと確認できた。
箸を動かしながら二、三人でヒソヒソとこちらを気にしている。
これから部活なのだろう、ジャージを着た他のクラスや学年の生徒も、
以下略



21:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 00:53:54.36 ID:WdcBs0Va0
バスで移動しセブンスミストへ着くと、打ち止めはさっそく
好みの洋服が置いてあるテナントへ入る。
何着か服を選び、それらを一方通行の前に突き出してどれがいい?と
瞳をきらきらさせてきた。

以下略



22:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:00:57.85 ID:WdcBs0Va0
「……なンでオマエがここにいるンだ?大学はどうした」
「今日は一、二限だけだよ。ていうか全然学校に来ない第一位に言われたくないんだけど」
「ちゃンと単位は取ってる。問題ねェよ」
「なにさ、あんな論文でちやほやされちゃってさー。ムカつく」

以下略



23:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:03:17.27 ID:WdcBs0Va0
番外個体は、ことさらに嘲笑を全面に押し出した表情でニヤァっと顔を歪ませた。

「最終信号ってさ、最近可愛くなったでしょ?」
「……」
「可愛くなったでしょ?」
以下略



24:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:04:56.56 ID:WdcBs0Va0
「お待たせしましたー!ってミサカはミサカはおニューな姿で一回転!どうかな?似合う?」
「制服はどうした」
「荷物と一緒に預けてきました、って感想は!?」
「……よくオニアイで」

以下略



25:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:08:21.47 ID:WdcBs0Va0
太陽がビルの隙間に姿を隠す頃、ようやく二人はマンションに帰ってきた。
どさどさと床に置かれたショップ袋に、黄泉川と芳川が目を丸くする。

「随分遅かったじゃん。それに何その大量の荷物は」
「あら、かわいいわね打ち止め。似合っているわよ、そのワンピース」
以下略



26:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:10:45.22 ID:WdcBs0Va0
夕食は、今日一日を報告する打ち止めの笑い声が絶えない、楽しい時間となった。
慣れないことをした一方通行は少々気恥かしい思いをしたわけだが。

(昔はワガママばっかり言ってたクセになァ…)

以下略



27:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:12:44.48 ID:WdcBs0Va0
夕食、風呂と終わらせて、リビングの明かりも消された黄泉川家。
一方通行はまだ濡れたままの髪で、自室のベッドに横になっていた。
一人になると、どうしても今日知ってしまった事実が頭の中を巡る。
打ち止めのロッカーに入っていたラブレター。何よりも番外個体から告げられたこと。

以下略



28:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:15:15.59 ID:WdcBs0Va0
一方通行は打ち止めの声を聞くやいなや、返事も忘れて素早くドアに近づき勢いよく扉を開けた。
無性に打ち止めの顔が見たい、と、抗いがたい衝動が一瞬で彼を支配したからだ。

「わっ、びっくりした。あのね、ミサカの方の袋にあなたの服が紛れ込んでたの、
って…どうしたの?」
以下略



29:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:18:37.81 ID:WdcBs0Va0
仕方ない、どうしようもない。イラつくンだ。
こんな不快な思考のままではいられない、耐えられない。
この状況を打破する方法は簡単だ。
だから一方通行は打ち止めに訊いた。ド直球に。

以下略



30:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:21:35.14 ID:WdcBs0Va0
「あなたがね、ミサカがあなたから離れちゃうかもしれない、と思うことがイヤだったの」

一方通行の心臓がドクンと鳴る。さっき、まさにそう考えていた。

「それに…もしかしてあなたが、ミサカが他の誰かと付き合うのを、
以下略



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