過去ログ - ダイブ イン ダンジョン
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10: ◆Q6CGh0.8HA[saga]
2011/07/24(日) 00:00:06.51 ID:PczzSqKSO
勢い良くギルドを出て、宿に向かって一直線に走っていた私の前に突然影が落ちた。

当然、身体は多少強張るだけでブレーキをかけようとはせず、そのままにぶつかってしまう。

村では猪娘と呼ばれた私の突進を咄嗟に耐えることなど出来ず、混ぜ合わせになって地面を転がる。ただし、ダメージは申し訳ないことに相手方が……
以下略



11: ◆Q6CGh0.8HA[saga]
2011/07/24(日) 00:00:42.87 ID:PczzSqKSO
『都会には平気で人を騙すような非道な人や危ない人がいる。ようく気を付けるんだよ』

『気を付けるって言ったって、そんなの分からないよ』

『そういう人達はね、独特の雰囲気を纏ってる』
以下略



12: ◆Q6CGh0.8HA[saga]
2011/07/24(日) 00:02:13.76 ID:PczzSqKSO
村を出る前日、急に訪ねて来たお隣さんが保存食を渡すついでに始めた都会の危険性講座の記憶。

見ただけで分かるなぞ、そんな不可思議な感覚が在るものかと訝しんで聞いていたが、今それが世界の真理だと分かった。

この人はつまり、そういう危ない人なのだ。
以下略



13: ◆Q6CGh0.8HA[saga]
2011/07/24(日) 00:03:00.78 ID:PczzSqKSO
「いやぁ、お前さ、さっきギルドで魔の王倒すって言ってたじゃん。古来より悪を討つは勇者って相場が決まってる。だから、勇者ちゃん」

折角逃げ切れたと思ったのに。

嘲笑が、軽笑が、大笑が、高笑が、爆笑が、憫笑が、朗笑が、蹄を打ち鳴らして近付いてくる。
以下略



14: ◆Q6CGh0.8HA[saga]
2011/07/24(日) 00:03:36.75 ID:PczzSqKSO
こんな夢を見た。

私が仲間とともに魔の王を討つ。

皆ボロボロになりながらも、笑顔で手を取り合う。
以下略



15: ◆Q6CGh0.8HA[saga]
2011/07/24(日) 00:04:52.80 ID:PczzSqKSO
「……天井がある」

靄がかかった状態の頭が思い付いた率直な感想だった。

「んっ……」
以下略



16: ◆Q6CGh0.8HA[saga]
2011/07/24(日) 00:06:46.82 ID:PczzSqKSO
彼は褒められた子供のような照れ笑いをした。

まだ脳が寝ているのでなければ、少し不安になる単語をさらっと放った気がする。

「ははは、打算ってそんな」
以下略



17: ◆Q6CGh0.8HA[saga]
2011/07/24(日) 00:07:52.63 ID:PczzSqKSO
「冗談じゃねぇ」

急に鋭さを増した声にはっとして彼を見ると、真っ直ぐに伸びる鳶色の視線とぶつかった。

「俺はな、待ってたんだよ。声高らかに魔の王を討つなんて叫ぶ、俺と同じ夢を持った、俺と同じアホな奴を」
以下略



18: ◆Q6CGh0.8HA[saga]
2011/07/24(日) 00:08:54.00 ID:PczzSqKSO
Q アナタはこの早さを維持出来ますか?

A 絶対に無理です


以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/07/24(日) 08:59:08.09 ID:C9dPx9uIO
ふむ、かまわん、続けろ、支援


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/24(日) 23:24:04.36 ID:o5tFSdsIO
ふむふむ(´・ω・`)


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