154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/04(木) 22:28:45.06 ID:4dlCoGwV0
終わってしまうように見えたが、自力で電線から脱出したマミがほむらに殴りかかった。
油断したほむらはそれを腹にまともに喰らう。「うっ!」
全身が感電して深手を負ったように見えたマミだったが、それどころか、電流を受けてまるで力を取り戻したかのように
155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/04(木) 22:33:06.23 ID:4dlCoGwV0
あまりに激しい攻撃を受けたマミがボロボロになって、よろよろと床に崩れ落ちた。
意識も半ばで、気を失ってしまいそうだ。
深手を負いすぎたマミは、パニックに陥り、さっき自分が捨てたはずのマスケット銃をまた手に取り出した。
156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/04(木) 22:35:52.92 ID:4dlCoGwV0
46
幾多もの苦難と、果てしない戦いの末、そして永遠なる迷路の旅の果てに。
ほむらはまどかを絶望の道から救いだした。
157:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/04(木) 22:37:45.78 ID:4dlCoGwV0
無事に再開を果たした二人。
そして時の魔法少女・暁美ほむらは。
158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/04(木) 22:38:59.98 ID:4dlCoGwV0
まどかの顔が、少しだけ赤らんだ。「ほむら、ちゃん……?」
でも、ほむらはそのことに、気づいていない。
ただただ胸にこみ上げ、あふれ出す想いをまどかにぶつけるだけだ。
159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/04(木) 22:39:51.74 ID:4dlCoGwV0
「ずっと今までいえなかった……」
ほむらのきれいな紫の瞳が、まっすぐ正面からまどかの瞳を見つめる。
「何度も繰り返して何度も貴女と出会ってきたのに……一度も言えなかった…でも今なら」
160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/04(木) 22:42:30.90 ID:4dlCoGwV0
47
想いを伝え合った二人は、ボイラー施設の地下をでた。
外に戻ると、最後の戦場になった自衛隊駐屯地の戦跡は、凄惨そのものだったとか。
161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/04(木) 22:44:25.31 ID:4dlCoGwV0
不安そうに、まどかがほむらの背中に寄り添ってきた。
自衛隊将官の男は、ようやく突き止めた兵器泥棒の犯人の姿を、じっと無言で視察していたが、
しばらくすると、口を開いてきいた。「生き残った者は?」
162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/04(木) 22:47:21.63 ID:4dlCoGwV0
山の麓をあとにし、見滝原の町に戻ってくる。
すると二人の前に、こんどはキュゥべえが現れた。道端のベンチの席にちょこんと腰掛けている。
163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/04(木) 22:48:36.39 ID:4dlCoGwV0
これからの未来には、希望が満ち溢れている。
明日からはまどかと二人で、ひっそりと見滝原のどこかで生きていこう。
164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/04(木) 22:50:01.83 ID:4dlCoGwV0
「まどか!」
すると、最後に一度だけ。
インキュベーターが、別れを惜しむように鹿目まどかを呼び止めた。
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