10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:41:59.65 ID:PNdIIEYCo
  …確かに、ふけちゃえれば、それは簡単だった。  
  でも、それは父の顔に泥を塗る事になる…  
  
  父と母には、今まで多くの我が儘を聞いてもらった。  
  
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:42:37.28 ID:PNdIIEYCo
  …この子達なら、どうだろう。 歳の離れた大人じゃない…同い年のこの子達なら…  
  学校のみんなと同じように…楽しい話に、私も混ぜてくれるだろうか?  
  
  そんな淡い期待を込めて、私は彼女達に声をかけてみた。  
  
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:43:18.01 ID:PNdIIEYCo
 紬「……………え…ええ…」  
  
 女の子C「あの、どうかなさいました…か?」  
  
 紬「…いえ……」  
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:43:57.82 ID:PNdIIEYCo
  ―――やっぱり…ここには、誰もいない……。  
  
  私が心の底から安心して、肩書や家柄なんか気にせずに接してくれる人が…誰もいない…。  
  
  ここでの現実を改めて直視し、肩が重くなる……。  
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:44:37.57 ID:PNdIIEYCo
 ―――  
 ――  
 ―  
  
  父と私の挨拶回りは続き、パーティーもまた続く。  
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:45:27.22 ID:PNdIIEYCo
 「さすが…他の子とは全然違うなぁ…いやはや、踊ってる男が羨ましい」  
  
 「素敵…」  
  
 「へへへ…次、ボクも踊ってもらおっと」  
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:46:11.90 ID:PNdIIEYCo
    …こう言った大きな場で、男性に声をかけられるのも今では珍しい事ではなかった。  
  
  でも、ここに集まる男性はそのほとんどは…私の事なんか見ていない…。  
  
  彼等が見ているのは…私の後ろにいる父や会社、そして私と共にいる事の優越感……そんな、下らない事だけだ。  
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:46:59.70 ID:PNdIIEYCo
 男C「少しだけでいいから、踊りましょうよっ」  
  
 紬「きゃっ…あ…あの……」  
  
  
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:47:46.17 ID:PNdIIEYCo
 斎藤「ふむ、それは困りましたな…」  
  
 紬「斎藤…」  
  
 男C「そうだろ、だったら早く…」  
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:49:27.88 ID:PNdIIEYCo
 紬「斎藤…一体何を話したの?」  
  
 斎藤「いえいえ…紬お嬢様のご心配成されるような事ではございませんよ…」  
  
 紬「でもあの人…すっごく勘違いしてたみたいだけど…?」  
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:50:03.05 ID:PNdIIEYCo
 ―――  
 ――  
 ―  
  
  広間から少し離れたところ、中庭に私はいた。  
231Res/182.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。