24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:54:34.32 ID:PNdIIEYCo
律『これでも一応部長なんだぜ、へへっ。 大切な部員の為なら、誘拐だってやってやんよ♪』
そして、いつも通りの明るい声で、私を笑わせてくれる。
紬「もう、りっちゃんったら…………うん、ありがと…」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:55:13.80 ID:PNdIIEYCo
律『っと…唯が呼んでるからもう切るよ。 じゃあムギ、また学校でな』
紬「ええ、長電話になっちゃってごめんね、みんなによろしくね」
律『あいよー♪ またなーっ』
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2011/07/25(月) 18:55:42.29 ID:PNdIIEYCo
紬「…はぁ……」
電話が終わり、次の事を考えたらため息が出てしまった。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:56:40.71 ID:PNdIIEYCo
……………
時間は過ぎ、私のピアノの演奏が始まるまで、あと30分。
きっと、さぞ暖かい拍手で迎えられるだろう。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:57:12.78 ID:PNdIIEYCo
窓に映る空、そんな空を優雅に飛びまわる様々な鳥。
外の世界を眺め、その大きな世界に想いを寄せる小鳥。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:57:42.87 ID:PNdIIEYCo
紬の部屋
紬「…ふぅ……」
パーティーも終わりを告げた夜中、着替えとシャワーを済ませた私はベッドで横になっていた。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:58:14.84 ID:PNdIIEYCo
紬「………本当の私…か」
本当の私ってなんだろう。
綺麗なドレスを着て、社長令嬢として振舞うのが私?
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:59:25.24 ID:PNdIIEYCo
紬「………はい」
紬母「紬、まだ、起きてるかしら?」
声の主は、母だった。
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:00:48.40 ID:PNdIIEYCo
……この家で私の事を理解してくれるのは…おそらくは母と斎藤だけだろう。
でも、いくら私の気持ちは理解してくれたとしても、それでも2人は琴吹の人間。
斎藤は主である父の為にその身を尽くすのは当然だし。 母も、琴吹家の主である父の支えとなるのは当然のことだ。
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:01:27.72 ID:PNdIIEYCo
紬「いいえ、斎藤のおかげで私は何ともなかったですし、大丈夫ですよ」
紬母「………紬、苦労をかけるわね…」
紬「いいえ…お母様、そんな顔をしないで下さい。 私…こんな私でも、お母様とお父様のお力添えが出来る事、とても嬉しいと思ってるんです」
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:02:06.74 ID:PNdIIEYCo
紬「お父様、どうかなさいましたか?」
笑顔の父に向かい、私も笑顔で尋ねる。
紬父「いや、実はな、先程お客様よりありがたい話を聞いたんだよっ」
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