31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 18:59:25.24 ID:PNdIIEYCo
紬「………はい」
紬母「紬、まだ、起きてるかしら?」
声の主は、母だった。
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:00:48.40 ID:PNdIIEYCo
……この家で私の事を理解してくれるのは…おそらくは母と斎藤だけだろう。
でも、いくら私の気持ちは理解してくれたとしても、それでも2人は琴吹の人間。
斎藤は主である父の為にその身を尽くすのは当然だし。 母も、琴吹家の主である父の支えとなるのは当然のことだ。
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:01:27.72 ID:PNdIIEYCo
紬「いいえ、斎藤のおかげで私は何ともなかったですし、大丈夫ですよ」
紬母「………紬、苦労をかけるわね…」
紬「いいえ…お母様、そんな顔をしないで下さい。 私…こんな私でも、お母様とお父様のお力添えが出来る事、とても嬉しいと思ってるんです」
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:02:06.74 ID:PNdIIEYCo
紬「お父様、どうかなさいましたか?」
笑顔の父に向かい、私も笑顔で尋ねる。
紬父「いや、実はな、先程お客様よりありがたい話を聞いたんだよっ」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:02:40.02 ID:PNdIIEYCo
紬父「――――それで、来月の2日に我が家でパーティーを開くことに決まったんだ」
………………やっぱり。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:03:13.30 ID:PNdIIEYCo
紬「……………」
紬母「……紬…」
紬「………お父様…」
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:03:52.66 ID:PNdIIEYCo
紬父「ああ、紬の為に父さんも頑張ろう、私も母さんも、手伝ってくれるかな?」
紬母「…まったく……あなたは…」
紬「お母様…お父様は私の事を思ってくれて…」
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:04:26.35 ID:PNdIIEYCo
紬父「ああ、紬も明日は学校だろう、今日はもう…おやすみなさい」
紬「はい…ありがとうございます」
紬父「ふあぁ…私も眠くなってきたな…今日はもう休もう、母さんも今日は疲れただろう、一緒に休もうか?」
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:05:28.91 ID:PNdIIEYCo
紬母「…紬、あなたは……本当に立派になったわ…」
紬母「紬がそこまで決めたのなら私も何も言いません、あなたのお誕生日、私も精一杯お祝いさせてもらうわね」
紬「…ありがとう…ございます」
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:05:59.73 ID:PNdIIEYCo
何故だろう…止めようとしても…涙が…止まらない……
めでたい事なのに…楽しい事なのに………涙が…止まらない……っっ
なんで…私は…泣いているの?
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:07:19.34 ID:PNdIIEYCo
翌日放課後 部室
開け放した窓からはぬるい風が通る。
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