57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:19:31.13 ID:PNdIIEYCo
律「…じゃあ、聞き方を変えるよ。 『私達に遠慮してる事』、無いか?」
紬「それは……」
確かに、それはあるにはある…でもそれを話した所でどうにかなるわけでもないし…
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:20:01.79 ID:PNdIIEYCo
律「多分だけど…ムギ、本当は家で開かれるパーティー、嫌なんじゃないか?」
ほら…やっぱり。
思わず笑ってしまう。 この子は…どこまで、私の事を……。
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:20:31.19 ID:PNdIIEYCo
紬「…っ…りっ…ちゃん………」
気付けば、また私は泣いていた…。
律「…ああ…」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:21:01.08 ID:PNdIIEYCo
それから、私は…思いの全てをりっちゃんに話した…
心の中で思っている事、心に仕舞っていた本音を…自分の中で仕方ないと割り切って…でも、割り切れなかった本心を、全て彼女にぶつけた…
彼女はそれを黙って聞いてくれて…時折、寂しそうに…頷いてくれて……
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:21:31.07 ID:PNdIIEYCo
紬「りっちゃん……その…人が…」
律「いいじゃない、唯だってよくやってるだろ?」
紬「でも…その……」
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:22:01.21 ID:PNdIIEYCo
翌日
律「ん〜〜〜〜〜…………アレをこうして…えっと…んん〜、それともこうやった方がいいかな…?」
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:22:48.57 ID:PNdIIEYCo
ある日小鳥は決心します。
この窓を開けたい…私も、あの大空を飛んでみたい……!
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:24:06.33 ID:PNdIIEYCo
7月2日 琴吹邸 大ホール
紬「…………はぁ…………」
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:25:12.42 ID:PNdIIEYCo
来賓が来るたびに繰り返される挨拶。 私も、笑顔を意識してそれに応えては見る…けど…。
……心なんかちっとも籠っちゃいない…それはもはや、定型業務のようなものだ……
来賓のニコニコ顔からもそう、『おめでとう』と言うその言葉の裏からは、父や私にただ気に入られようとする、そんな魂胆が見え隠れしている…。
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:25:40.80 ID:PNdIIEYCo
紬「…………はぁ………」
誰にも気づかれぬよう、私はまたため息を吐く。
息を一つ吐き出すたびに心の重さはより一層重くなり、気分は全然晴れない……
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:27:53.13 ID:PNdIIEYCo
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声「お嬢様」
紬「斎藤…」
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