過去ログ - 和「私が愛してるって言ったら」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:39:30.49 ID:UwF03LhUo
「質問がいじわるだったかな。ゴメンね」

「……」

「お姉ちゃんが死んじゃったから、二人の空想ももうお仕舞いなのかな」
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:40:51.85 ID:UwF03LhUo


ほんとうは私も唯も、気付いていたんだ。

二人の関係を守るために作り、積み上げたはずの空想は実際、
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:42:09.44 ID:UwF03LhUo
彼女がベッドに膝を乗せ、ぎしり、とスプリングが軋んだ。

絡めていた指を外して両手を持ち上げる。
覆いかぶさるようにして私を見下ろす彼女の背中を抱きしめると、
彼女は少し泣きそうな目で笑ってから、私の首筋に吸い付いた。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:43:23.69 ID:UwF03LhUo
「和ちゃん?」

不安そうな顔をした彼女の頬を、優しく撫でてやる。

「さっき聞いたわよね。あなたと唯、どっちに逢いに来て欲しかったかって」
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:44:44.79 ID:UwF03LhUo



ーーーーーー

以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:46:16.65 ID:UwF03LhUo
じわりと視界が濡れて、こめかみを伝った涙がシーツに落ちる。
私を見下ろす唯の両目がみるみる潤んで、
あふれた涙は頬に触れたままの私のてのひらから腕を伝い落ちて、一筋の跡を作った。

「……はぁ。あーあ、やっぱ来るんじゃなかったかなぁ」
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:47:56.78 ID:UwF03LhUo
「キスしといて、大丈夫もなにもないと思うけど」

「あ、えと、それは……つい?」

「つい、で死んだ子にキスされる私って何なの」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:48:43.35 ID:UwF03LhUo
「……そういうとこは死んでも変わらないのね、あんたは」

「今のは地味に刺さったよ、和ちゃん」

「……まあでも、」
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:50:42.94 ID:UwF03LhUo


「……いいの?ほんとに?」

「言ったでしょ。あなたが居てくれれば、それでいいの」
以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:52:17.85 ID:UwF03LhUo
「コホン、……準備はいいですか?」

「いつでもどうぞ」

「うむ、」
以下略



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:53:59.00 ID:UwF03LhUo


「だけど、ほんとにいいのかな。私が和ちゃんの幸せ奪っちゃって」

私の左手を口元に寄せたまま、唯が呟く。
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