10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:45:50.09 ID:Gu3hpdcq0
「さっきから、あんたなんなの・・・・・・?」
これから自分のする行動をすべてお見通しであるかのように行動する俺は、
こいつに毎晩どのように思われているんだろう。
まだ、不審者のままなのだろうか。それは少しものがなしいが、まぁ、仕方のないことではある。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:47:23.17 ID:Gu3hpdcq0
まるでさっきの俺のようにぼけっと突っ立っている中学生バージョンに声をかけた。
が、しかし、その沈黙もつかの間であることすら俺は知り尽くしてしまっている。
それから、「ふ、ふーん、やるわね」だかなんだか言った後、
中学生バージョンはピラミッドを作る奴隷が如く俺をこきつかった。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2011/08/13(土) 12:47:50.54 ID:NvY/T90Ao
>>1の時間スゲーな
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:49:28.84 ID:Gu3hpdcq0
「ほら、そこはもっとしっかり引いて!!線の太さは均一にしなさい!!」
「・・・へいへい」
俺としては、どんなに同じ時間を繰り返したとしても犬ではなく人間として
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:51:25.88 ID:Gu3hpdcq0
「まっいっか」
そう言うと、こいつは俺を上目遣いに見上げてくる。
しつこく言うが、俺にロリコン趣味はない。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:53:35.46 ID:Gu3hpdcq0
「・・・それで、これはいったい何なんだ?」
「見れば解るでしょ。メッセージ」
「まさか、織姫と彦星宛とかいうんじゃないだろうな?」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:56:47.80 ID:Gu3hpdcq0
しばし考えごとをするかのように顎に左手を当て、伏し目がちになる。
沈黙がやたらと耳にうるさくなったかと思えば、いきなり行動に出て、その沈黙を急激にしり込みさせる。
「帰るわ。目的は果たしたし。じゃあね」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:57:51.31 ID:Gu3hpdcq0
その後の俺はといえば、
もはや心の友といっても過言ではないくらいの錆びだらけリアカー氏、車輪つき白線引きくん、
そして石灰の袋さんを体育倉庫へお返しした後、
公園へ赴き、朝比奈さん(小)と合流して長門のマンションに向かった。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 13:01:15.70 ID:Gu3hpdcq0
三人そろえば文殊の知恵だかなんだか知らないが、
もうとっくにお手上げ状態のお葬式モードの中で眠りについた。
電気が消えた。と思ったらまた点いた。これを人は点滅という。それくらいの時間の隙間だった。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 13:03:14.33 ID:Gu3hpdcq0
俺は思ったね、ああ、朝比奈さんですら行動の短縮化を行っている。
女ってのはこうやってだんだん要領がよくなっていく生き物なんだ、と。
俺の妹もいつかはこんな風に少女から女へと、その階段を登っていってしまうんだろうか。
それに比べて、男の俺の無様なことである。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 13:05:49.53 ID:Gu3hpdcq0
帰り際、長門と目が合った。
そのタイミングで目が合ったことが今までなかった。
朝比奈さんは「また同じ朝ですか・・・」とつぶやきながら俺の横を通りすぎて先に歩いていってしまった。
朝比奈さん、せめて待っててほしかったな。新鮮みがなくなったとしても一緒に帰りたかったぜ。
29Res/25.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。