14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:51:25.88 ID:Gu3hpdcq0
「まっいっか」
そう言うと、こいつは俺を上目遣いに見上げてくる。
しつこく言うが、俺にロリコン趣味はない。
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2011/08/13(土) 12:53:35.46 ID:Gu3hpdcq0
「・・・それで、これはいったい何なんだ?」
「見れば解るでしょ。メッセージ」
「まさか、織姫と彦星宛とかいうんじゃないだろうな?」
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2011/08/13(土) 12:56:47.80 ID:Gu3hpdcq0
しばし考えごとをするかのように顎に左手を当て、伏し目がちになる。
沈黙がやたらと耳にうるさくなったかと思えば、いきなり行動に出て、その沈黙を急激にしり込みさせる。
「帰るわ。目的は果たしたし。じゃあね」
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2011/08/13(土) 12:57:51.31 ID:Gu3hpdcq0
その後の俺はといえば、
もはや心の友といっても過言ではないくらいの錆びだらけリアカー氏、車輪つき白線引きくん、
そして石灰の袋さんを体育倉庫へお返しした後、
公園へ赴き、朝比奈さん(小)と合流して長門のマンションに向かった。
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2011/08/13(土) 13:01:15.70 ID:Gu3hpdcq0
三人そろえば文殊の知恵だかなんだか知らないが、
もうとっくにお手上げ状態のお葬式モードの中で眠りについた。
電気が消えた。と思ったらまた点いた。これを人は点滅という。それくらいの時間の隙間だった。
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2011/08/13(土) 13:03:14.33 ID:Gu3hpdcq0
俺は思ったね、ああ、朝比奈さんですら行動の短縮化を行っている。
女ってのはこうやってだんだん要領がよくなっていく生き物なんだ、と。
俺の妹もいつかはこんな風に少女から女へと、その階段を登っていってしまうんだろうか。
それに比べて、男の俺の無様なことである。
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2011/08/13(土) 13:05:49.53 ID:Gu3hpdcq0
帰り際、長門と目が合った。
そのタイミングで目が合ったことが今までなかった。
朝比奈さんは「また同じ朝ですか・・・」とつぶやきながら俺の横を通りすぎて先に歩いていってしまった。
朝比奈さん、せめて待っててほしかったな。新鮮みがなくなったとしても一緒に帰りたかったぜ。
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2011/08/13(土) 13:07:50.64 ID:Gu3hpdcq0
長門の言葉はそれで終わった。
俺はいぶかしく思いながら、142858回目の家路に就いた。
短い睡眠時間ではさして変わらない倦怠感でが詰まっている頭の中で
長門の言葉が、
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2011/08/13(土) 13:11:34.84 ID:Gu3hpdcq0
いつも通り部室に向かおうと思ったがやめた。
あとで鞄は取りに来られる。そんな時間はいくらでもある。
だから、それよりもまず・・・。
教室の俺の後ろ席はすでに埋まっていた。
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2011/08/13(土) 13:12:45.66 ID:Gu3hpdcq0
「だから、今日は何日だって聞いているんだ」
「なんで聞くのよ。黒板見なさいよ。書いてあるじゃない」
「いいだろ。ほら、教えてくれよ。今日は何日だ?」
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