過去ログ - QB「ボクと契約して魔法少女になってよ!」伏羲「」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/06(火) 19:52:57.84 ID:5Gbpvm4SO
――それは、天文学的な偶然――

本来交わるはずの無かった二つの世界。

『少女』が盾を構え、『少年』が手を翳す。

自らの望む結果を手に入れる為に『少女』は『時間』を幾度も巻き戻し、繰り返す歴史に終止符を打った『少年』は平穏に身を委ね『空間』を移動する。

そして偶然にも『時間』と『空間』が全くの同じタイミングで、一瞬のズレも無く『移動』してしまった。

これにより『時間』と『空間』は引き寄せられ、やがて回合する――


2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/06(火) 19:54:02.06 ID:5Gbpvm4SO
・魔法少女まどか☆マギカ×藤崎竜版封神演義

・封神演義のネタバレ有り。物語のオチに触れるのでこれから読む人は注意

・まどマギはアニメ観賞済み。漫画は二巻まで。おりこは読んでない。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/06(火) 19:56:04.60 ID:5Gbpvm4SO
――少年は混乱していた。彼の名は伏羲と言い、悠久の時を生きる不老不死の仙人である。

彼は長い戦いの後始末を仲間に押し付け、昼寝をしたり、好物の桃を食べた足り、時折自分を探しに来る仲間をからかって遊んだりと悠々自適に過ごしていた。

そんなある日、いつものように移動する為『窓』を開いたのだが、タイミングが悪かった。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/06(火) 19:57:10.29 ID:5Gbpvm4SO
そして現在。

「これは一体どういうことなのだ……」

伏羲の心情はこの一言に尽きた。見たことの無い景色。これだけならまだ良かったのだが、彼の知っている人間界より遥かに進んだ建築物や機械が彼を混乱の渦へと叩き落とす。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/06(火) 19:58:45.84 ID:5Gbpvm4SO
「なっ……!?」

先程までの穏やかな夕暮れから一変。その場にいるだけで魂魄からじわじわと汚染されそうなおどろおどろしい亜空間に覚えず吐き気がする。

とにかく早くここから出なければ。亜空間を掴み、穴を空けるべく力を行使しようとした所で亜空間の主を見つけ――息が止まった。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/06(火) 19:59:41.67 ID:5Gbpvm4SO
この亜空間の主を人は『魔女』と呼び、亜空間自体を魔女の『結界』と言うのだが、これは魔女が人間を捕食する際に逃げ場を無くすと同時に自らの力を最大限に引き出す為に展開される。

つまりここは魔女のフィールドであり、引きずり込まれた人間は既に魔女の腑へ入っているも同然。

そんな危険極まりないこの場所で、あろうことに伏羲は魔女の目の前で硬直してしまった。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/06(火) 20:00:19.92 ID:5Gbpvm4SO
まるで天然道士のような身のこなしに伏羲は目を見開く。

弾丸を一発放つと同時に少女は用済みになった銃を捨て、頭に被ったベレー帽から新たに幾つものマスケット銃を出現させる。

人間離れした身体能力に、何かにコーティングされた生命エネルギーを打ち出す銃。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/06(火) 20:01:17.21 ID:5Gbpvm4SO
……………………

最後の大砲がトドメとなったのか、魔女はぼろぼろと崩れていき、やがて消滅したと同時に亜空間が消え去り、景色は再び穏やかな夕暮れに帰ってきた。

突如飛ばされた謎の地、いきなり現れた異形、そして謎の力をもってして異形を瞬く間に屠った少女。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/06(火) 20:02:11.63 ID:5Gbpvm4SO
…………………

「さっきは助かった。ありがとう」

抱擁から解放された後、伏羲は少女にお礼を言った。あの時は魔女の魂魄に気をとられてあやうく使い魔の一撃を浴びるところだった。使い魔の能力が未知数だった為、致命傷となりえたかもしれなかったのだ。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/06(火) 20:03:13.64 ID:5Gbpvm4SO
一瞬考えたした後、伏羲はそう答えた。ここがどこか分からず、用意に名乗っていいものかと思案した結果、一番知る者の少ない名前を選んだ。無論、相手に名乗らせておいて自分は名乗らないという選択肢は無い。

「不思議な名前ね。じゃあ、もう遅いから早く帰りなさいね。もう迷い込んじゃダメよ」

そう言って踵を返すマミ。そんなマミに伏羲は慌てて声をかける。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/06(火) 20:05:20.32 ID:5Gbpvm4SO
以上で、今回は終了です。

異世界に飛んだくだりを見ていただければ分かると思いますが、こんな感じでこじつけていくのでよろしくお願いします。

何かあればどうぞ
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/06(火) 20:08:37.22 ID:kSXvgOgWo

最近は封神演義スレが増えつつあって嬉しいね


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽)[sage]
2011/09/06(火) 20:13:41.41 ID:fB56fJKAO
太公望ってマミに年下扱いされるほど容姿幼かったっけ?


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/06(火) 20:17:41.52 ID:5Gbpvm4SO
>>13
12歳で仙人界入りしましたし、天化より小さいので大丈夫かなーと


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/06(火) 23:30:15.17 ID:8n6wIkBAO
年下か同い年くらいだけど、喋り方や演出で年とって見える。

なにはともあれ期待


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]
2011/09/07(水) 03:11:03.09 ID:bFlG9hLAO
最近封神演義のクロス増えて嬉しいわ
期待


確かに絵だけ見ると太公望は幼いな、背え低いし
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/07(水) 17:44:33.13 ID:eGDsd11SO
まどマギ知らないけど果してついて行けるか

支援


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/09/07(水) 22:38:55.89 ID:FtxAKKyH0
封神演義のクロス増えたなぁ、と思ってたのは俺だけじゃなかったのね

>>16
しかも枯れてるしな


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 23:14:56.32 ID:/z0Tlt1SO
こんばんは、レスありがとうございます。はげみになります。

ロリババアならぬショタジジイとか需要ェ……

あ、今更といいますか、まどマギのほうはネタバレなんてレベルじゃないのでこれから見る予定の方は注意してください。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 23:16:51.66 ID:/z0Tlt1SO
「なんとまあ……ずいぶん遠い所に来てしまったようだのう」

伏羲は深いため息をつくと、頭を抱えた。

ここは見滝原町にある図書館。巴マミと別れた後、彼は情報を集めるべく見滝原中を駆け回った。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 23:17:40.54 ID:/z0Tlt1SO
「あの恐ろしいモノと、それを撃退したマミのような存在についての記述が一切無い……まさか、非公式の存在なのか?あんな危険極まりなく、人を襲う生物が?」

思わず首を捻る伏羲。空間移動のミスに先程の存在が関与していたのではないかと当たりを付けたのだが、情報が皆無なので手の付けようがない。

因みに司書に尋ねてみたところ、可哀相な者を見る目で見られた。相当機密性の高い情報らしい。
以下略



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