過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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673:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:19:55.75 ID:ccjk56WPo

「なにが――!?」

 くらくらする頭をどうにか上げて、その原因を探ろうと片目を開けて周囲の様子を窺う。
 視界に広がるのは、どいつもこいつもだらしなく寝転んでいる天草式の姿で、
以下略



674:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:20:28.20 ID:ccjk56WPo

「――神の如き者の天使の力は赤を、赤は東を、東は右方、つまり右手を。
 そして右手は神の子の奇跡を象徴とします。
 十字架に磔にされ神の如き者の天使の力をその身に注がれた聖人は、
 もうそんな領域まで辿り着いてしまいましたら、それはもう神の子と呼んでも良いとは思いませんか?」
以下略



675:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:20:49.65 ID:ccjk56WPo

―――炎の十字架に磔にされたワルプルギスの夜が、初めて痛みに喘ぐように笑った。

 炎の十字架に磔にされたワルプルギスの夜には、前代未聞に等しい天使の力と魔力が集中している。
 集中している上で、神の子の処刑の象徴によってその力を乱され、激しく揺るがされている。
以下略



676:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:21:16.08 ID:ccjk56WPo

 杏子が吼えるように叫び、走り出すと同時。
 周囲にいた天草式の皆と隠れていた魔術師が一斉に身を乗り出した。

 途端に身体が温かくなる。これは魔力を身体に通している恩恵だけじゃないはずだ、と杏子は思う。
以下略



677:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:23:41.24 ID:ccjk56WPo

 ――先に結論を述べてしまえば、聖人崩しは発動し、ワルプルギスの夜はそれを食らった。

 皆の加護と術式を受けた杏子の一撃は、炎の十字架に縛られるワルプルギスの夜を貫いたのだ。

以下略



678:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:25:32.85 ID:ccjk56WPo

「――驚いた。さっきはああ言ったけど、まさか本当に一人も欠けることなくワルプルギスの夜を倒してしまうなんて」

「感情を持ち合わしたおらぬ分際で驚いたと? ふん、声色変えずによく言いたるわね」

以下略



679:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:29:22.28 ID:ccjk56WPo

 ローラはもういちど唾を吐き捨てた。血が混じっているので、文字通り血反吐か。
 かぶりを振り、収束し始めた光の十字架を見上げて、思う。

 ――準備は整った、と。
以下略



680:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:32:03.55 ID:ccjk56WPo

 亀裂の生じたソウルジェムを握り締めながら、さやかが飛び跳ねたのをほむらは見た。

「やった、やったあれ見た!? なんか光がぱーって、ワルプルギスの夜がどーんって!」

以下略



681:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:33:06.47 ID:ccjk56WPo

「……情けない」

 慌ててそれらを盾の中に戻し直す。
 そしてきちんと中身を整理しながら、ほむらは盾の中からいくつかの資料を取り出した。
以下略



682:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:34:24.17 ID:ccjk56WPo

 ぱらぱらと資料を読み漁り終えてから一息吐く。
 それから軽く眉根を指で押して、目の疲れを取り除く。

 因果が上乗せされないとか、感情図が素質に影響するとか、魂が防壁を作り出すとか歪んだ世界とか……
以下略



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