過去ログ - 駿河「これも、また、戯言なのだろう」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:03:05.78 ID:5OuzHKOCo
 走り幅跳びよろしく、一メートルや二メートルではきかない距離を、まるで万有引力の

法則を無視しているかのごとく、理想的なフォームと軌道で空中に――空中のままに、僕

の右側を、ほとんど顔のすぐ横辺りを、通過して――
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:03:51.80 ID:5OuzHKOCo
 そして、バスケットボール部エース、神原駿河は……振り向いた。

 やや幼さが残るが、しかし、三年生でも滅多にいないような、凛々しい雰囲気を漂わす

表情、そしてきりっとした眼で――まっすぐに、僕を見る。
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:04:57.34 ID:5OuzHKOCo
「…………どうしたの?」

「いや、阿良々木先輩の言葉を思い出していたのだ。心に深く銘記するためにな。『これ

を奇遇というのなら、人生に面白みというものはないな』、か……思いつきそうでなかな
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:05:36.98 ID:5OuzHKOCo
 三日前。

 廊下を歩いていたら、よく響く足音と共に近付いてきたこの女、神原駿河から、当たり

前のように声を掛けられた。あまりに当たり前のようだったから、今までに会ったことの
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:06:15.70 ID:5OuzHKOCo
 そして。

 それ以来、つまり三日前から今日この日この瞬間に至るまで、こんな風に――僕は神原

駿河に、付きまとわれているというわけだ。いついつでも、どんな場所でも、『たっ、
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:07:19.51 ID:5OuzHKOCo
 にこにこしてそんなことを言う。

 笑顔に悪意が全くないが。

 ……僕は今まで善人というのは、翼ちゃんのような人のことを言うのだと思っていたの
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:07:56.18 ID:5OuzHKOCo
「プレイができない癖に体育館にいても、邪魔になるだけだから、私は現在、部活への参

加は遠慮させてもらっているのだ」

「そう言ってもさ。キャプテンなんでしょ?君がいないとチームの士気が下がっちゃうん
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:08:30.10 ID:5OuzHKOCo
 これ以上誉め殺されても敵わないので、そしてなによりこの子との会話は辛いので、早

めに切り上げさせてもらうことにしよう。

 三日前から数えると、一体何度目の質問になるのかももうわからなかったが、僕は質問
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:09:16.69 ID:5OuzHKOCo
「数年前、世紀末に大統領が変わってからだいぶ安定してきて、影響力も備わってきたよ

ね。これからどんどん需要が高まっていくであろう原油や天然ガスなどのエネルギー資源

を保有しているのは大きな強みになるだろう。彼の行った事業は、どれも強圧的で批判が
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:10:02.54 ID:5OuzHKOCo
「何故阿良々木先輩を悲しませてしまったのかは、この浅薄な私にはわからないが、しか

し、他ならぬ阿良々木先輩が、周囲への気配りを怠らず、慈愛の心に満ち溢れた阿良々木

先輩がやめてほしいと申されているのだから、この話題はここまでにしておこう」
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