109:1
2011/11/13(日) 23:24:20.96 ID:x0RYZ4oc0
ご無沙汰しております
ようやくお見せできるほどに書き溜まりましたので、投稿を開始いたします
110:1
2011/11/13(日) 23:25:00.10 ID:x0RYZ4oc0
美琴と別れてしばらく歩き、公園の端の人気の無い所まで来たトレインはやにわに足を止めた。
風が木の葉を揺らす音だけが僅かに聞こえる中で、トレインは周囲の気配を探る。
「……折角一人になってやったんだぜ。勿体ぶらずに出て来いよ」
111:1
2011/11/13(日) 23:25:57.38 ID:x0RYZ4oc0
「だが悪りーな。片道切符のエスコートなんざゴメンでねっ」
身構える黒子の眼前で、トレインは上着から手を引き抜き、取り出した物を黒子と自身の間の中間地点へ向けて投げつけた。
途端に、破裂音と共に夥しい量の煙が周囲を包む。
112:1
2011/11/13(日) 23:26:40.45 ID:x0RYZ4oc0
(いたっ!)
程無く、少し離れた場所を駆けるトレインの姿がその視界に収まった。
予想以上の脚力に驚きつつも、黒子は再び能力を使用する。
113:1
2011/11/13(日) 23:27:27.30 ID:x0RYZ4oc0
「すげーな、瞬間移動ってヤツか?」
流れる沈黙を、トレインの言葉が破る。
しかし、その言葉は黒子の身体を再び硬直させた。
114:1
2011/11/13(日) 23:28:01.50 ID:x0RYZ4oc0
「……別に、ただの事実に基づいた推測ですの」
話に乗るのは躊躇われたが、混乱する頭を落ち着かせる時間を向こうから提供してくれているのだと割り切り、黒子はゆっくりと話し始めた。
「『何となく行ってみたい』、『美味しい物を食べたい』。そんな理由でこの街に入る事はできませんの。もし仮に貴方の許可証が正規に発行された物だとしても、初対面である私に目的を隠す時点で疑わしいですし。どちらだとしても、貴方を疑う理由はあれど、信用する理由はございませんわね」
115:1
2011/11/13(日) 23:28:48.32 ID:x0RYZ4oc0
「仰る意味が、良く分かりませんが」
「いやーだからさ、大目に見てくんねーかなって」
トレインは変わらず人懐こい笑顔のまま、堂々と図々しく言い切った。
116:1
2011/11/13(日) 23:31:42.43 ID:x0RYZ4oc0
「……まっ、やるなら本気で来た方がいいぜ」
戦意あり。
その動きを見てそう判断したトレインが、挑発とも警告とも取れる言葉を発する。
117:1
2011/11/13(日) 23:39:17.19 ID:x0RYZ4oc0
本日の投下を終了します
お付き合いありがとうございました
なお、私事で恐縮ですが、年末にかけて極端に投稿速度が落ちると思われます
お読みいただいている皆様には申し訳ありませんが、気長にお待ちいただけると幸いです
118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方)[sage]
2011/11/13(日) 23:42:11.92 ID:b9UD3IRX0
乙!
気長に待ちます
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