39:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 00:25:32.03 ID:CGXDMCHp0
第2話に続きます
>>34
ご支援ありがとうございますm(_ _)m
40:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 00:49:54.02 ID:CGXDMCHp0
2話をはじめます。
41:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 00:50:49.72 ID:CGXDMCHp0
涙が落ちる。
土砂降りの中、立ち尽くしたその人は涙を流していた。
降っているのは雨ではない。
赤い。
どろどろした粘性の血液だった。
42:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 00:53:52.97 ID:CGXDMCHp0
2.血の雨が降る景色
「今日はこれ以上は無理だ。汀ちゃんを家に帰してやれ」
そう言われ、圭介はしばらく考え込んだ後、苛立ったように部屋の中を歩き回り、ぴたりと足を止めた。
43:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 00:55:19.03 ID:CGXDMCHp0
「これで六回目のダイブ失敗か」
「元々無茶なダイブなんだ。特A級スイーパーでも難しいことは分かっていた」
大河内がフォローするように言う。
44:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 00:56:12.73 ID:CGXDMCHp0
「限界か?」
問いかけられ、汀は落ち窪んだ目で言った。
「もう一回行けるよ。もう少しで見つかりそう」
45:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 00:57:04.43 ID:CGXDMCHp0
「今日は、私も君達の病院に遊びに行こうかな」
「本当?」
汀が目を輝かせて、両手を膝の前で組んだ。
46:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 00:58:05.21 ID:CGXDMCHp0
「私が下まで送っていこう。高畑は看護士を呼んで、患者の移動をさせてくれ」
圭介は一つため息をついて、ベッドに横になっている白髪の壮年男性を、横目で見た。
「分かった。汀、大河内先生に失礼のないようにな」
47:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 01:05:20.43 ID:CGXDMCHp0
*
大河内が頼んだ寿司の出前を前に、汀は、自分の部屋で、彼とゲームに熱中していた。
それを興味がなさそうに見ながら、圭介が寿司を一つつまんで口に入れる。
48:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 01:08:17.82 ID:CGXDMCHp0
「汀ちゃんも食べるかい?」
「せんせが食べさせてくれるなら食べる」
「どれがいい?」
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