過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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633: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/19(月) 01:11:12.96 ID:IpKcrNbbo
勝手に足が動き、進み出た。
大砲の筒先のように感じる、魔王の眼前に。
せめてもの気休めに、戦士と魔法使いを庇うかのように手を広げ、盾となろうとして。

僧侶「ごめんなさい。……私達、世界を……救えませんでした」
以下略



634: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/19(月) 01:37:22.44 ID:IpKcrNbbo
―――おかしい。
―――いつまで経っても、身を焼かれない。

眼を、ゆっくりと開ける。
赤く輝く魔力の殻が、放たれた吐息を散らしていた。
以下略



635: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/19(月) 02:08:11.12 ID:IpKcrNbbo
魔王の姿が、強烈な閃光に打たれて浮かび上がった。
ほぼ同時に、聞き覚えのある轟音が響き渡る。

耳をつんざき、腹まで痺れさせるような、強烈な衝撃波。
更に、閃光と轟音は続き、魔力の殻の向こうで、何度も魔王が身をよじる。
以下略



636: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/19(月) 02:36:19.89 ID:IpKcrNbbo
魔王「ヤッテミルガイイ!」

吼えて、魔王は身を翻し、勇者へと駆けていく。
巨体に見合わぬ俊敏さで、踏み出すたびに床を砕き、大きすぎる足跡を残した。
先の雷撃で吹き飛んだ魔力の障壁を再構成し、全身を覆いながら。
以下略



637:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/19(月) 02:45:17.80 ID:iK1xhESAO
終わりが近づいている・・・


638:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/19(月) 02:51:50.73 ID:aF7gdUQ7o
もう堕女神には会えないのか‥‥‥


639:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/19(月) 02:58:18.37 ID:P864X/BDO
駄目だっ
眠いけど、ここで寝るわけにはいかん



640: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/19(月) 03:01:43.43 ID:IpKcrNbbo
光が止み、三人が視界を取り戻した時。
眼に飛び込んできたのは、予想通りの、そして、精神を昂揚させる光景。
彼らが、世界中の人々が、夢見てやまなかった事。
過酷な旅を続けてきた、最大の理由。

以下略



641: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/19(月) 03:15:09.10 ID:IpKcrNbbo
戦士が勇者の体を支え、前から抱きとめる。
だらりと弛緩した体が、重く圧し掛かった。
あまりに酷い怪我だが、驚くべき事に意識がある。
すぐに彼を魔王の屍から下ろし、僧侶が進み出た。

以下略



642: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/19(月) 03:25:36.81 ID:IpKcrNbbo
城全体が細かく揺れ始め、天井から土埃と小石が降ってくる。
立つことも徐々に難しくなり、四人はバランスを取りながら、その場に固まる。
何故か――勇者が、ビクとも動かないのだ。

魔法使い「ちょっと!出るわよ!魔王倒したのに生き埋めなんて、冗談じゃないわよ!!」
以下略



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