過去ログ - アンリ士郎「あ、次の試合いつだっけ。」 嫁ライダー「安価で決めましょう」
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2012/01/20(金) 15:57:42.40 ID:YeL03Idp0
真夜中を過ぎて、雨は激しさを増したようだった。
灯りを消した部屋の中は暗い。家具の輪郭さえ朧気にしかわからない。
閉めきった窓が風に揺れる。
不快な湿り気を帯びた空気が、降りやまぬ雨の気配を伝えてくる。
こんな夜更けに目を覚ましたのは、彼にしてはめずらしいことだった。
以下略
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2012/01/20(金) 15:58:45.23 ID:YeL03Idp0
たたきつけるような風が吹いて、窓が軋んだ。
耳を塞いで寝返りを打とうとした、そのときだった。
悲鳴が聞こえた。
細い悲鳴。聞き覚えのある声だ。
以下略
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2012/01/20(金) 16:01:25.74 ID:YeL03Idp0
ひんやりと湿った石造りの壁。
きつく閉ざされた小さな板窓。それなりに古い建物ではあるが、ずいぶんと荒んで見える狭い廊下。
その廊下を弱々しく照らす燭台の炎が揺れていた。
階下から風が吹きこんでいるのだと、すぐに彼は気づいた。
悲鳴はもう聞こえない。窓の軋む小刻みな音だけが激しくなる。
以下略
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2012/01/20(金) 16:02:05.93 ID:YeL03Idp0
しかし男の顔は蒼白で、その身体はひどく震えている。
ひどく、そしてあまりにも不自然な姿である。
「こんな夜更けに何の用かの?茶でも欲しいのかな?」
以下略
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2012/01/20(金) 16:05:03.88 ID:YeL03Idp0
ただでさえか細い男の声は、雨音にまぎれてほとんど聞き取れない。
彼は、奇妙な気配に惹かれ服が濡れるのにかまわず、開け放たれた窓に歩み寄った。
厚い雲に覆われた空は一面の闇だった。
灯りも窓の外までは届かない。水煙と雨に遮られて、視界はほとんどないに等しい。
以下略
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2012/01/20(金) 16:07:17.02 ID:YeL03Idp0
動きを止めた彼の身体の中で、なにかの臭いを嗅ぎつけたように、蟲どもが鳴いた。
その動きにつられるように、彼は視線を落とし、そのときようやくそれに気づいた。
声をあげることもできなかった。
自身をこれほどまでに怯えさせたものは、彼の足下にあった。
そして開け放たれた窓の真下に、先程怯えていた男がいた。
以下略
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2012/01/20(金) 16:08:17.16 ID:YeL03Idp0
みんな久しぶり。
20時に更新再開するよー。
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(長屋)
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2012/01/20(金) 16:12:12.98 ID:2J9VE75xo
きたらシリアス全開だた
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(長屋)
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2012/01/20(金) 16:24:39.85 ID:1T+okMr00
やっと更新キタ―\(^o^)/
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2012/01/20(金) 20:00:08.70 ID:YeL03Idp0
言峰「いよいよ決戦の日となったが、準備は整ったかね?」
背後からの声に振り返ると、神父が立っていた。
そう、今日は決戦の日。
以下略
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