過去ログ - マミ「杏子……」
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47:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:04:10.13 ID:c4Axoe8J0
 マミとあきが、子どもだった頃。



 その日、あきの家の屋上で、彼女はマミに囁きかけるようにして尋ねた。
以下略



48:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:05:57.66 ID:c4Axoe8J0
「ええ?あき、ずるい」

「でも、マミはまだ教えてくれてないじゃない」

「一番を教えてくれなきゃ、意味ない」
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49:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:07:09.67 ID:c4Axoe8J0
「ええ、そうね。でも、やっぱりそんなこといきなり言われたら、誰だってびっくりするわよ」

「やっぱり、笑った」

 あきは口をとんがらせて言った。
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50:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:07:51.13 ID:c4Axoe8J0
「……曲の途中ですが、ここで気象情報をお伝えします」

 マミを回想から引き戻したのは、ラジオから流れてきた無機質な声だった。

「大型で非常に強い台風6号は、日本の南海上を……」
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51:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:09:18.35 ID:c4Axoe8J0
 マンションのエントランスを一歩出ると、けたたましい蝉の鳴き声が四方から降り注いできた。

(夏、ね……)

 朝方とは言え、強い陽射しが容赦なく照りつける。
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52:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:10:05.59 ID:c4Axoe8J0
 救急車の周りには、野次馬たちが群がっている。

 その中には、通学途中の見滝原中学の生徒も何人か混じっていた。

「はい、担架通りますから下がってー」
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53:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:13:23.02 ID:c4Axoe8J0
 見滝原病院は、市民はもちろんのこと、近隣の自治体からも患者が多く訪れる巨大な総合病院だった。

 近代的だがどこか無機質なその建物の中は、ふだんは見舞客や患者でごった返していたが、日も暮れかかる時間ともなると、さすがに少し落ち着いた雰囲気を取り戻しつつあった。

「とにかく、たいした怪我じゃなくてよかったわ」
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54:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:14:30.08 ID:c4Axoe8J0
 マミの言葉を遮るようにしてMは口を開いた。

「昨日も聞いたけど、あんたどうしてこんなことやってるの。探偵みたいにこそこそ嗅ぎ回ったりしてさ」

「私は……」
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55:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:16:26.48 ID:c4Axoe8J0
「屋上で亡くなっていたK君……あと、その少し前になくなったSって女の子のことも知ってるの?」

「そうだよ」

 俯いたままMは答えた。
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56:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:17:34.40 ID:c4Axoe8J0
(……やはり、聞かないわけにはいかないでしょうね)

 次に何を少女に尋ねるべきか、マミにはわかっていた。

 昨日彼女と話した時から、ずっと心のどこかに引っかかっていたのだ。
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