過去ログ - マミ「杏子……」
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96:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 04:03:23.34 ID:c4Axoe8J0
 マミはその黒い瞳に向き合いながら、巨大な銃の照準を合わせた。

(もし、お互いが抱いた夢が逆だったなら……私たちは、幸せになれたのかしら)

 銃口が魔力で強い光を放ち始める。
以下略



97:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 04:04:07.17 ID:c4Axoe8J0


 銃口から放たれた凄まじい光が真っすぐに伸びていく。

 光の先端が、まさに少女を飲み込もうとしたその時―
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98:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 04:04:39.18 ID:c4Axoe8J0
 キュゥべえの言葉が終わるか終わらないかのうちに、少女の背後の壁に光の亀裂が走った。

「!結界が……」

 見る間にその光は広がり、あたりを包み込んでいく。
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99:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 04:05:28.39 ID:c4Axoe8J0


 そこはある晴れた日の、病院の屋上だった。

 変わった点と言えば、過ぎ去った嵐の痕跡がところどころに残っていることと、そして―
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100:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 04:06:19.29 ID:c4Axoe8J0


「さあ、これで大丈夫」

 マミは杏子の傷口にかざしていたソウルジェムをしまった。
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101:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 04:07:43.50 ID:c4Axoe8J0
「私がしっかりしていれば、あなたをこんな目に遭わせなくてすんだのに、ね」

「だ、だからあれは……。結局、あたしが足手まといになっちまったし」

「そんなことはないわ」
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102:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 04:08:25.01 ID:c4Axoe8J0
「佐倉さん、もしよかったら……」

「あのさ、あんたさえよければ……」

 二人が口を開いたのは、ほとんど同時だった。
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103:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 04:08:55.81 ID:c4Axoe8J0
 マミはその背中を寂しそうに見つめる。

 昨夜の雨のせいでできた水たまりを杏子が飛び越えるたび、微かに水面が揺れて、太陽の光がきらきらと反射した。

 やがて扉にたどりついた杏子は、ドアノブに手をかけたままその場で立ち止まった。
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104:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 04:09:46.46 ID:c4Axoe8J0


「僕らも引き上げようか、マミ」

 足下にはキュゥべえが立っていた。
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105:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 04:10:20.27 ID:c4Axoe8J0
「お別れは済んだかい」

 キュゥべえがマミに声をかける。

 マミは立ち上がった。
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