117:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 22:46:19.54 ID:Tke7n+/c0
「……ふむ」
118:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 22:48:04.97 ID:Tke7n+/c0
途端に群衆が思い思いにいきり立ったようなアクションを披露したが、やはり無音。
口は開けど声にはならず。
119:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 22:49:05.83 ID:Tke7n+/c0
インデックスは空っぽだった。
血管が空っぽで、肺が空っぽで、頭の中が空っぽで、心の中ががらんどうだった。
120:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 22:51:26.87 ID:Tke7n+/c0
アウレオルスはスーツの内ポケットから一本の鍼を取り出した。
銀色のか細い金属は、インデックスの目には糸のようにも映った。
121:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 22:53:30.74 ID:Tke7n+/c0
Last Chapter Passage15
122:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 22:54:35.30 ID:Tke7n+/c0
嫌味ったらしい自慢げな声がする。
123:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 22:55:38.37 ID:Tke7n+/c0
「けっ、結局、また、死んじゃうところで」
「ごめん。でも、結果としては生きてるだろう?」
124:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 22:56:48.42 ID:Tke7n+/c0
憤懣の念に低く抑えられた、しかし真摯な声が耳をくすぐった。
背筋に氷を当てられたような寒気と、心臓に火を入れられたような熱が、同時に蠢いた。
125:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 22:58:16.22 ID:Tke7n+/c0
「あなたと、一緒に生きたい」
126:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 22:59:25.78 ID:Tke7n+/c0
-------------------------------------------------------------------------
『気分はどう?』
127:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/29(木) 23:01:08.22 ID:Tke7n+/c0
『あの時のやりとりを、覚えて……いえ、これは愚問でした』
『うん。あのときの私が塞ぎこんでてなにも聞こえてなかったっていうのは本当だけど、
422Res/296.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。