364:乙[乙]
2012/02/25(土) 15:28:27.91 ID:8dvIOjdy0
乙
365:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/02/26(日) 21:53:38.12 ID:GFjxftzi0
どうも>>1です
今まで長きにわたってご声援ありがとうございました
では今度こそ、本当に本当の最終回ですの
366:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/02/26(日) 21:55:37.27 ID:GFjxftzi0
「お初にお目にかかります、ミセス上条。インデックスの妹のローラ、と申しますわ」
「まあまあこれはご丁寧に。上条詩菜です、今後ともよろしくお願いいたしますね」
367:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/02/26(日) 21:57:07.88 ID:GFjxftzi0
「だいいち、なぜ君が最前席に陣取っているんだ」
「なんで、って言われてもなぁ。この席に招待されたんだから仕方ないだろ」
368:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/02/26(日) 21:58:25.14 ID:GFjxftzi0
舌を打つ。
いつ何時でもそうだったが、やはりこの女と言葉を交わしていると心がささくれだつ。
369:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/02/26(日) 22:00:24.12 ID:GFjxftzi0
簡潔にすぎる説明に納得できず、ステイルはなおも事実を追究するべく眼光を鋭くする。
しかし、ローラの浮かべる表情に気勢を削がれて口を噤んだ。
彼女の面持ちが意味するところを言葉で説明するのは難しい。
それでもあえて何か、無理矢理形容する文句を探すなら――――今にも死にそうな顔、という他に思いつかなかった。
370:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/02/26(日) 22:02:35.23 ID:GFjxftzi0
「なんだステイル、お前本当に何も知らされてねえのな」
「あ゛?」
371:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/02/26(日) 22:03:35.02 ID:GFjxftzi0
――――はず、だったのだが。
「……君たち、何をやってるのかな?」
372:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/02/26(日) 22:06:37.63 ID:GFjxftzi0
ステイルの歯がギリ、と部屋中に響き渡るような派手な音を立てて軋んだ。
苦虫をグロス単位で噛み潰したような味が奥歯のさらに奥から染み出してくる。
歪みきった相貌が全世界のお茶の間に電波を通してお披露目されていることも、怒りのあまり頭から吹っ飛んだ。
373:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/02/26(日) 22:09:19.56 ID:GFjxftzi0
その表情はことこと煮込んだシチューのように、芳醇な幸福の味わいに染まりきっていた。
とろけたミルクのごとく薄く色づいた頬が、崩れるか崩れないかの瀬戸際でかろうじて最大主教としての体裁を保っている。
それ以外の部位は蜂蜜を塗りたくったも同然の甘い香りを放って、参列者を老若男女問わず惹きつけていた。
唇にルージュは差されず、アイラインも自然のまま。
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