146:にゃんこ[saga]
2012/02/20(月) 18:13:19.38 ID:5SRVmQT60
今回はここまでです。
長くなりましたが、まだまだ和ちゃんの歌な感じです。
つまり、まだまだプロローグなんで、
147:にゃんこ[saga]
2012/02/21(火) 19:32:07.24 ID:2E5Cm4Az0
私は首を横に振って、自転車のハンドルを強く握る。
今日の夜には澪と話をしたいのに、
私の方がこんな迷ってちゃ澪を余計に不安にさせるだけだ。
もっと心を強く持たないと、あいつを支えてやる事なんて出来るはずも無い。
それに、これ以上澪と話すのを先延ばしにしちゃったら、
148:にゃんこ[saga]
2012/02/21(火) 19:32:36.79 ID:2E5Cm4Az0
でも、同じバンドに所属してる私が言うのも変だけど、
『Honey sweet tea time』はかなりいい曲に仕上がってるって思う。
ムギの柔らかい歌声と、澪の甘い歌詞がすごく合ってるんだよな。
大体、そもそもは合唱部に入部しようとしてたムギなんだ。
本来なら、ムギがメインボーカルを務めるのが自然なのかもしれないしな。
149:にゃんこ[saga]
2012/02/21(火) 19:33:21.16 ID:2E5Cm4Az0
「あのね、りっちゃん……。
私ね、放課後ティータイムの曲は全部好きなの。
最初の方に作った曲も、高校最後に皆で作った『天使にふれたよ!』も大好きよ。
全部大好きだから、その曲の中で順位は付けにくいな……。
150:にゃんこ[saga]
2012/02/21(火) 19:33:50.82 ID:2E5Cm4Az0
琴吹紬……、あだ名はムギ。
中学生の頃にどう呼ばれてたのかは知らないけど、
高校で一番最初にそのあだ名を付けたのは私だった。
澪とムギと私で軽音部の新入部員を待っていた頃、
何となく付けてみたあだ名だったけど、ムギがとても喜んでくれたのは覚えてる。
151:にゃんこ[saga]
2012/02/21(火) 19:39:49.29 ID:2E5Cm4Az0
今回はここまでです。
Honey sweet tea timeはいい曲なんで、よく聴いてしまいます。
152:にゃんこ[saga]
2012/02/23(木) 20:13:23.01 ID:vT0us/C50
◎
153:にゃんこ[saga]
2012/02/23(木) 20:13:50.16 ID:vT0us/C50
でも、その期待は簡単に打ち崩された。
私の実家より遥かに大きくて、
執事やお手伝いさんなんかも大勢居るはずのムギの家にも、誰一人居なかった。
それどころか、ムギの家で飼ってるらしいミシシッピ何たらって亀の姿も一匹も無かった。
分かっちゃいた事だけど、
154:にゃんこ[saga]
2012/02/23(木) 20:14:17.89 ID:vT0us/C50
「だけど、ムギも寂しがりだよなー。
自分のキーボードを使いたいからって、電池を取りに行くなんてさ」
「えへへ、ごめんなさい……。
155:にゃんこ[saga]
2012/02/23(木) 20:16:21.84 ID:vT0us/C50
私が呟くみたいに言うと、ムギが急に真剣な表情を浮かべた。
強い視線を私の方に向けて、強い言葉で話を続ける。
「ううん、つまんないなんて、そんな事無いよ、りっちゃん。
156:にゃんこ[saga]
2012/02/23(木) 20:17:50.58 ID:vT0us/C50
よかった。笑えてもらえたみたいだ。
少しはムギの気が晴れてたら嬉しい。
勿論、これはムギを笑わすために言った冗談なんだけど、
実を言うと、ほんのちょっだけ冗談じゃなかったりする。
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