153:にゃんこ[saga]
2012/02/23(木) 20:13:50.16 ID:vT0us/C50
でも、その期待は簡単に打ち崩された。
私の実家より遥かに大きくて、
執事やお手伝いさんなんかも大勢居るはずのムギの家にも、誰一人居なかった。
それどころか、ムギの家で飼ってるらしいミシシッピ何たらって亀の姿も一匹も無かった。
分かっちゃいた事だけど、
154:にゃんこ[saga]
2012/02/23(木) 20:14:17.89 ID:vT0us/C50
「だけど、ムギも寂しがりだよなー。
自分のキーボードを使いたいからって、電池を取りに行くなんてさ」
「えへへ、ごめんなさい……。
155:にゃんこ[saga]
2012/02/23(木) 20:16:21.84 ID:vT0us/C50
私が呟くみたいに言うと、ムギが急に真剣な表情を浮かべた。
強い視線を私の方に向けて、強い言葉で話を続ける。
「ううん、つまんないなんて、そんな事無いよ、りっちゃん。
156:にゃんこ[saga]
2012/02/23(木) 20:17:50.58 ID:vT0us/C50
よかった。笑えてもらえたみたいだ。
少しはムギの気が晴れてたら嬉しい。
勿論、これはムギを笑わすために言った冗談なんだけど、
実を言うと、ほんのちょっだけ冗談じゃなかったりする。
157:にゃんこ[saga]
2012/02/23(木) 20:18:29.33 ID:vT0us/C50
今夜はここまでです。
単二電池、見かけませんね。
158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/02/23(木) 20:58:14.90 ID:qE+/Ic1Xo
乙
159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/02/25(土) 13:25:22.13 ID:pa5IzjEDO
乙
大型の目覚ましなんかは単二のものもあるよね
160:にゃんこ[saga]
2012/02/25(土) 19:41:28.27 ID:60mH76PP0
「何だ?
うん、いいぞ。何でも言ってくれよ、ムギ。
肩を揉んでくれるお返しだ。出来る限りのお願いなら聞くぞ」
161:にゃんこ[saga]
2012/02/25(土) 19:42:19.93 ID:60mH76PP0
「ああ……、そうだよな……。
澪の奴の傍にも、居なきゃいけないよな……。
あんなに不安そうにしてる幼馴染みの傍に居ないなんて、駄目だよな……。
ごめん、ムギ。嫌な事、言わせちゃって……」
162:にゃんこ[saga]
2012/02/25(土) 19:42:47.49 ID:60mH76PP0
「いいよ、ムギ。
こっちこそ、ごめんな。
言ってくれて、ありがとう」
163:にゃんこ[saga]
2012/02/25(土) 19:44:40.12 ID:60mH76PP0
でも、澪が大騒ぎしてくれたおかげで、骨折した私の方は落ち着いてた。
痛いはずなのに、慌てる澪の姿を見てたら、そんな痛さなんか吹っ飛んじゃってた。
誰かに先に慌てられたら、傍から見てる人間は冷静になっちゃうってのは本当だよな。
何となく、澪にはそういう強さ……、じゃないか、強味がある奴だって感じる。
恐い事を素直に恐がれる事も強味の一つなんじゃないだろうか。
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