過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)
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388:350[sage]
2012/05/20(日) 04:42:18.99 ID:Q6kduw6+o
>>387
デフコン1

の方が良かった?


389:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2012/05/20(日) 04:47:17.99 ID:/r/zvaHP0
>>388
いや>>386で書くよ
どちらにせよ知らない言葉みたいだ


390:題名「カラー・チェンジ」 0/7 お題「コンディション・グリーン」
2012/05/20(日) 08:18:55.42 ID:/r/zvaHP0
少し長くなったけどとりあえず書けたので投下する


391:題名「カラー・チェンジ」 1/7 お題「コンディション・グリーン」[sage]
2012/05/20(日) 08:20:36.45 ID:/r/zvaHP0

「大変だよ、三城くん」
 言葉のわりには落ち着いたような、むしろ落ち着くよう自分に課しているかのような口調で、文野はそう言った。言われてから数刻、三城は
右から左の耳を恐るべきスピードで通過して、そのまま大気に溶けてしまった言葉の意味を読みとれず、ただポカンと口を開けて文野を見た。
「三城くん」もう一度、文野は言った「大変だよ」
以下略



392:題名「カラー・チェンジ」 2/7 お題「コンディション・グリーン」[sage]
2012/05/20(日) 08:22:29.24 ID:/r/zvaHP0
「ねえ、三城くん!」
「どうしたんだよ文野。何が大変だ? 何が」
「――それはこっちの台詞だ。ああ、まさかまたアレか。また飛んだな、三城くん。ねえ、きみは本当に覚えてないって言うのか?」
「悪いけどな文野。僕の頭はきみと違って、回転速度が遅いんだ。僕が忘れちまった時は、思い出すよりも」
「そうだな! 私が話した方が早い!」
以下略



393:題名「カラー・チェンジ」 3/7 お題「コンディション・グリーン」[sage]
2012/05/20(日) 08:23:47.33 ID:/r/zvaHP0
「は?」
「だから緊急警報が発令されたと言っている」文野は何かに怯えているように語気を振るわせている「さっきの放送、聞いてたろ」
「そういえばそんなことが」
 あれは情報の授業が終わってすぐのこと、寝起きのような粘っこい倦怠感の中を、止めたはずの目覚まし時計がまた鳴ったような感じで、
突然にスピーカーが叫んだのだ。その時の三城はただ何を思うでもなく文野の胸を凝視していて、スピーカーの言うことよりもあのDカップの
以下略



394:題名「カラー・チェンジ」 4/7 お題「コンディション・グリーン」[sage]
2012/05/20(日) 08:25:55.57 ID:/r/zvaHP0
「文野?」
「きみはね、他の奴らとは違うと思ってた。あの愚鈍でゾンビみたいな無神経の奴らとは」
 周囲では誰も動いている気配がない。まるで彼らの存在が溶けて一つの大きな空気になってしまったかのように――そう言えば、先程も空気
に溶けるという表現があった気がと三城は考える。
「きみなら、私と同じようにこっちの世界に来られるのではと、そう思ったよ」
以下略



395:題名「カラー・チェンジ」 5/7 お題「コンディション・グリーン」[sage]
2012/05/20(日) 08:27:46.14 ID:/r/zvaHP0

「哀しい事件です。まさか出席番号N03-0202G-384――おっと失礼。文野さんが、例のウイルスの被害者だとは」
 
 *
 
以下略



396:題名「カラー・チェンジ」 6/7 お題「コンディション・グリーン」[sage]
2012/05/20(日) 08:28:56.82 ID:/r/zvaHP0

 夏が来た。何があったかは知らないが、この夏までに学校を辞めた人間が数十人もいるらしい。その裏で何かのインボーが働いているのだ
と、よく数多い友人の富田は言うが、勿論それは偶然だろう。あるいは、芋づる方式に辞めたか。
 いずれにせよ、彼らが現実から脱落(ドロッブアウト)したのは確かだ。今時、学校を中退するなど屋上から飛び降りるも同然だ。きちんと
した学校に入学しきちんと学校を卒業する。それができない者は、たとえ学校を辞めても何もできないに決まっている。思えば辞めた連中は
以下略



397:題名「カラー・チェンジ」 7/7 お題「コンディション・グリーン」[sage]
2012/05/20(日) 08:30:58.73 ID:/r/zvaHP0
 エミリの涙を救うと、彼女は気持ちよさそうにこちらへ身体を預けて来た。おいおい、みんなが見てるってと言うが彼女はきかない。猫みた
いに奔放な我が王女様を見て、もしかしたら本当に誰も見ていないのかもなと三城は思った。
 誰にもはばかることはない、三城はエミリの身体を抱き寄せる。

「ねえみっきー」
以下略



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