210:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/11(土) 19:03:46.30 ID:87ru5DuQ0
ため息をついて花を置こうとすると、かろうじて繋がっていた根元部分がポキリと折れて、白い花びらがベッドにぶちまけられてしまった。
唖然とそれを目で追い……そして肩を落とす。
どうしてこんなことをルケンはしたんだろう。
よく、分からなかった。
あの人には直接……嫌いだということははっきりと伝えたことがあった。もう自分に構わないで欲しいと言ったこともあった。
でも、その度に嘲るようなニヤニヤ笑いを浮かべながら、臭いでむせているカランのことを見ているだけだった。
まるでカランが苦しんでいるのを見るのが楽しくてたまらないといった感じで。
鼻の痛みがかろうじて安定してきたりすると、情緒も何もなく、理由も予兆もなく鞭で殴ってくる。そして痛みに悶えているのを見て、面白そうに笑うのだ。
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