過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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363:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/15(水) 20:04:01.37 ID:EmuY6hvN0
全ての人間が唖然としながら。
火災と爆発の中、その意味不明な虐殺を見つめていたのだ。
凍り付いて、硬直してただ見つめていた。
それは紛れもなく。
小動物でしかなかった。
口々に訳のわからない絶叫を上げながら、我先にとその場の人間達が非常口に殺到する。それを冷めた目で見つめながら、少年は一つ息をつき、顔に降りかかってくる雨を手で拭った。
そして軽く胸をさすり、ぐるりと周りを見回す。
爆発から数分。天井からのスプリンクラーも、やっと調子が出てきたのか水流が増してきている。茶色く濁った汚水まで含んでいた。燃え盛っていたトレーラーも、連鎖爆発の状況は脱したようだ。しかし未だに液体燃料に引火したまま火を上げているものもある。
まるでスコールのような状況の中、少年は瓦礫を踏みしめてまた歩き出した。


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