過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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497:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:12:03.15 ID:rIc6JsyG0
「今は、あるのかな」

「ないよ」

彼は端的にそう言って、きょとんとした彼女の頭を撫でた。
以下略



498:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:12:32.39 ID:rIc6JsyG0
「よく弟達が、人間はゴキブリのようだと言うが、俺は違うと思うんだ」

不意に、泉がそう言った。

「違うの?」
以下略



499:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:13:31.75 ID:rIc6JsyG0


虹は、ガンガンと痛む頭を手で抑え、そしてよろめきながらハンモックから降りようとして失敗し、ゴロリと床に転がった。

(あの子の……フィルレインの記憶……どうして、夢の中にまで……)
以下略



500:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:14:02.48 ID:rIc6JsyG0
しばらく頭を抑えて、彼女は首を振って痛みを振り飛ばし、周りを見た。
電気は消えていて、里が先ほどのガゼルと同じように待機モードになって座っている。
その隣のベッドに、燐が眠っていた。

『…………』
以下略



501:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:14:35.09 ID:rIc6JsyG0
『……どうしたの?』

『何でもない』

『俺らの間に隠し事はないだろ? 何か悩みがあるなら、聞くよ』
以下略



502:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:15:01.92 ID:rIc6JsyG0
『…………君の人格が安定してきた反動で、フィルレインの人格が何か、こう腐敗してきてるのかもしれない。あまりいい傾向ではないね』

『どうすればいい?』

『…………』
以下略



503:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:15:32.97 ID:rIc6JsyG0
『あの餓鬼は魔法を使った?』

問いかけられ、ガゼルはない首を振った。

『いや……ただ、本人も首筋の核の存在には気付いてるみたいだ。本当に、あの子は更紗の眷属なのかい?』
以下略



504:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:16:14.48 ID:rIc6JsyG0
そしてガゼルの上にまたがり、ハンドルを握る。

『外に出れる?』

『出れるよ。今ハッチを閉める』
以下略



505:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:16:54.09 ID:rIc6JsyG0
『星……』

『ん?』

『見えないね』
以下略



506:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:17:19.53 ID:rIc6JsyG0
思わず声が出ない喉を鳴らして、ビクッ、と体を痙攣させる。

『虹、どうした!』

ガゼルに怒鳴られ、虹は呼吸を整えてから言った。
以下略



507:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:19:02.71 ID:rIc6JsyG0
お疲れ様でした。次回の更新に続かせていただきます。

第二章のWikiもまとめていただきました!

あわせてご覧いただければ嬉しいです!!
以下略



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