過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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918:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:36:38.32 ID:NNs5Kzip0
「聞きたいな。あんたの話、
聞いたことないからさ。その人は今、どこ?」

「死んだよ。天国か地獄にいる」

以下略



919:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:37:15.53 ID:NNs5Kzip0
硲は、口をつぐんだ涙を横目で見て、
それから言った。

「でも……姉さんに、よく似た人だったよ。
本当に良く似てた。性格も、喋り方も」
以下略



920:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:37:50.15 ID:NNs5Kzip0
そして自分の方を向かせる。

「じゃあこういうこともしてもらったことないんだ」

「うわっ……」
以下略



921:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:38:28.93 ID:NNs5Kzip0
硲は何かを言いかけて口をつぐんだが、
思い直して、小さく言った。

「……姉さんがいればいい」

以下略



922:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:39:06.58 ID:NNs5Kzip0
「このシスコン野郎め」

軽く頭を小突かれ、硲は息をついて、
ハハ、と小さく笑った。

以下略



923:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:39:54.06 ID:NNs5Kzip0
「ま……あたしは、今、残念ながら、
あんたのこと好きでも嫌いでもないからさ」

「…………」

以下略



924:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:40:35.37 ID:NNs5Kzip0
「分かった」

珍しく即答して、硲は起き上がった。

そして涙の前に胡坐をかいて、
以下略



925:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:41:10.10 ID:NNs5Kzip0


硲が目を覚ました時、
彼は自分のベッドに丸くなっていた。

以下略



926:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:42:22.62 ID:NNs5Kzip0
「まだあんたは……
兄さんの言うことなら何でも聞く
その性格をなんとかしなさい」

呆れたように涙が言って、
以下略



927:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:43:05.18 ID:NNs5Kzip0
泉が片手を上げて口を開く。

「確かにどこかに永住できたら、
それはそれで有り難いと思うよ。
でもね、永住できないから
以下略



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