過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」 ドラゴン「その2だ」
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2012/04/05(木) 21:45:20.90 ID:KgRpGWRN0
「何にもしてないのに石を投げつけられるなんて可哀想にな」
相変わらず、言葉が分かっている事も知らずにぺらぺらとしゃべる。
黄ばんだ歯を見せながら汚くに笑う。
以下略
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2012/04/05(木) 21:46:51.04 ID:KgRpGWRN0
こんな時でも体は正直であっという間に睡魔が襲いかかってきた。
よほど疲れていたのだろう。
睡魔の波はゆっくりと体を眠りへと誘い始める。
以下略
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2012/04/05(木) 21:47:56.14 ID:KgRpGWRN0
意味が分からない。
何がそんなに貴様の心を刺激しているんだ。
この男は恐怖するべき存在に純粋に憧れている。
そう感じた。
以下略
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2012/04/05(木) 21:49:29.07 ID:KgRpGWRN0
会話が見事に成立する。
オレの言葉が分かるのか?
人間なのに。
いや、それ以前にこの男は人間として何かずれてないか?
以下略
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2012/04/05(木) 21:52:32.29 ID:KgRpGWRN0
そんな雲の様な心のもやもやと格闘しているオレをよそに、その男は隣の女と何かの話をしていた。
その女もまた、普通の人間とは少し違った雰囲気をかもしだしている。
まあ、気のせいかもしれないが、なんとなくこの二人は人間から逸脱しているような気がする。
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2012/04/05(木) 21:54:01.49 ID:KgRpGWRN0
男はオレに侮蔑の眼差しを向けながらそう言った。
その目にはさっきの男に対する侮蔑も含まれているのだろう。
この男はさっきの男と正反対の人間だ。
己が一番でそれ以外のものを全て否定する。
以下略
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2012/04/05(木) 21:55:26.91 ID:KgRpGWRN0
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2012/04/05(木) 21:56:31.96 ID:KgRpGWRN0
「皮肉か?」
男の返答は予想通りだった。
だが何故かその顔はあまり嫌そうではなく、むしろ同情的な雰囲気さえ感じられる。
以下略
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2012/04/05(木) 21:58:53.69 ID:KgRpGWRN0
干し肉は硬く、オレにとってはそこまでおいしいとは感じられなかったが、空腹を満たすのには十分だった。
それにこの男から貰った、と言うだけで十分にうれし――――。
……何を考えているんだ、オレは。
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2012/04/05(木) 22:00:33.20 ID:KgRpGWRN0
「生きるために足掻くのを無様だとは俺は思わねぇ」
「それは貴様が人間だからだ。オレは気高きドラゴン、無様に生きるよりも美しく散る事に美学を感じる生き物だ」
「気高きドラゴンね……」
以下略
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