過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」 ドラゴン「その2だ」
1- 20
885:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 21:52:32.29 ID:KgRpGWRN0
そんな雲の様な心のもやもやと格闘しているオレをよそに、その男は隣の女と何かの話をしていた。

その女もまた、普通の人間とは少し違った雰囲気をかもしだしている。

まあ、気のせいかもしれないが、なんとなくこの二人は人間から逸脱しているような気がする。
以下略



886:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 21:54:01.49 ID:KgRpGWRN0
男はオレに侮蔑の眼差しを向けながらそう言った。
その目にはさっきの男に対する侮蔑も含まれているのだろう。

この男はさっきの男と正反対の人間だ。
己が一番でそれ以外のものを全て否定する。
以下略



887:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 21:55:26.91 ID:KgRpGWRN0





以下略



888:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 21:56:31.96 ID:KgRpGWRN0
「皮肉か?」


男の返答は予想通りだった。
だが何故かその顔はあまり嫌そうではなく、むしろ同情的な雰囲気さえ感じられる。
以下略



889:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 21:58:53.69 ID:KgRpGWRN0
干し肉は硬く、オレにとってはそこまでおいしいとは感じられなかったが、空腹を満たすのには十分だった。
それにこの男から貰った、と言うだけで十分にうれし――――。

……何を考えているんだ、オレは。

以下略



890:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 22:00:33.20 ID:KgRpGWRN0
「生きるために足掻くのを無様だとは俺は思わねぇ」

「それは貴様が人間だからだ。オレは気高きドラゴン、無様に生きるよりも美しく散る事に美学を感じる生き物だ」

「気高きドラゴンね……」
以下略



891:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 22:02:17.64 ID:KgRpGWRN0
……悪態をつこうとするのに言葉が浮かんでこない。

なんと言っていいのか分からないが、とにかく熱い。
体がとにかく熱くなる。
頭も沸騰したように熱く、何も考えられなくなっていく。
以下略



892:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 22:04:19.31 ID:KgRpGWRN0
なんでオレは今ホッとしたんだ。
あの女がこの男の恋人では無かったからか?
……オレは一体何がしたい。

このままの話の流れを変えるために話題を変える。
以下略



893:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 22:05:32.24 ID:KgRpGWRN0
「印象なんてものは一秒ごとに変わるものだろう」

「まあ、そうだな」


以下略



894:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 22:06:57.28 ID:KgRpGWRN0
「俺もだ、お前に会えて良かった」

「ふふ、かわいい奴だな、貴様は」

「そんな事言ってくれるなんてうれしいね」
以下略



895:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 22:09:08.99 ID:KgRpGWRN0
「俺の介錯を頼みたい」


オレの言葉を聞いても男は驚いた顔一つしなかった。
いや、むしろそう言うと思った、と言う感じだ。
以下略



1002Res/540.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice