過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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2013/02/15(金) 19:25:57.96 ID:WQVl3/1X0
と、否定姫は掴まれたまま冷たく見返す。
「人間の関係ってのはね、直接的間接的関係なく、相手の存在を知ったその時から、魂の糸が絡み合うように繋がってしまうものなのよ。間接的ならほんの微かだけど、直接的なら複雑に絡み合う…―――あんたと七花くんと、そこの餓鬼三人はね、もう関係ないとかそう言う問題をとっくに通り越してるのよ。それは世界も同じ。四季崎の阿呆がこの世界に大量の癌細胞を植え付けたその時から、この世界の未来は壊れている。もう遅いのよ」
以下略
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2013/02/15(金) 19:27:50.21 ID:WQVl3/1X0
拳銃を素早く取る。
後ろの壁で磔になり、一言もしゃべる事が出来ないフレンダが落としていったチャンスを、ここで使う。
こういうのはしない主義だが、この場合は致し方あるまい。
以下略
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2013/02/15(金) 19:29:30.40 ID:WQVl3/1X0
「ぶはぁっ!」
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2013/02/15(金) 19:31:12.26 ID:WQVl3/1X0
「へ?」
目から紅いの涙が、鼻から紅い鼻水が、口から紅い水が、耳から紅い体液が、面白い様に流れる。
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2013/02/15(金) 19:33:31.19 ID:WQVl3/1X0
「―――あんたがこの娘たちに関わらなければ、死ななかったのに」
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2013/02/15(金) 19:34:53.26 ID:WQVl3/1X0
それが引き金だった。
いよいよ完全に狂ったとがめは堰を切った水の様に、走り出そう様に口を割る。
以下略
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2013/02/15(金) 19:36:46.43 ID:WQVl3/1X0
だがストレッチャーの上には、刻まれていた筈の傷は消え失せ、規則正しく寝息をする絹旗の姿があった。ちゃんと両の眼孔には目玉もある。
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2013/02/15(金) 19:39:37.87 ID:WQVl3/1X0
「ん」
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2013/02/15(金) 19:41:15.95 ID:WQVl3/1X0
「じゃあお言葉に甘えさせてもらう」
土御門は既に用意していたのか、即座に訊いた。
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2013/02/15(金) 19:43:40.99 ID:WQVl3/1X0
「あれは駒よ。否定姫も七花くんも、あのちびっ子も、私の駒に過ぎないわぁ♪ だから、あのちびっ子の願いを叶えてやろうと、目玉を私が一から特別製に造り上げてやったんだから」
「そうかい。―――しかし、死なない呪い……か。いや、死ねない呪いの方が正しいな」
「どっちも同じよ。強かった前者。弱かった後者。外面は違っても、内面は同じよ。だって、弱かった永遠に打ちのめされるだけなんだから。死ぬよりも地獄よ」
以下略
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2013/02/15(金) 19:45:19.48 ID:WQVl3/1X0
「これでこの一見は一件落着。さぁ、棄権してとがめさんの所に行きなさい。私は運営の人間として、ここを勝たなくちゃ、お給料がもらえないわ」
「………はっ、姉ちゃんらしくねぇな。金が欲しいなんて台詞、初めて聞いた」
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