過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」
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27:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:39:04.49 ID:WO2eriwB0
「愛(マナ)、どうしたんだ、こんなとこまで」
猫のようにスーツの胸に顔をうずめてくる少女を撫でながら、
絆は近づいてきた男性を見上げた。
28:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:40:06.64 ID:WO2eriwB0
「大丈夫だ。こいつらはこいつらなりにちゃんと考えてるよ」
「……お前も負けず劣らず能天気だよな、絃(ゲン)。
おい愛、いつまでくっついてるんだ?」
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2012/02/20(月) 21:41:33.57 ID:SSlalQ2zo
新スレ乙!
これ丁度HPのほうで見てたやつだわwww
30:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:42:05.25 ID:WO2eriwB0
そこで金髪の少女の目が潤んでいることに気づき、
クーラボックスをあけて中から一つ、アイスクリームのカップとスプーンを取り出す。
「ほら泣くな。ちょっと仕事が忙しかっただけだって。
別にお前のことを忘れたわけじゃないよ。アイス食うか?」
31:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:42:40.95 ID:WO2eriwB0
しばらく二人の間を沈黙が包む。
その空気を読めないのか、愛だけは嬉しそうにアイスクリームを口に運んでいた。
「……長いな、今回は前よりも」
32:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:46:04.87 ID:WO2eriwB0
淡々と彼は続けた。
その言葉の意味。
重すぎる言葉。
33:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:46:55.61 ID:WO2eriwB0
*
彼女達は、バーリェと呼ばれる。
専門用語をもじったもので、元の意味は「弾丸」だ。
34:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:47:49.64 ID:WO2eriwB0
絆や絃達が所属している組織は、
軍の中央組織の中でも相当異例なモノとして存在していた。
主に、対死星獣戦闘に関して運用されるエフェッサーという組織である。
35:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:50:06.62 ID:WO2eriwB0
武器の効かない化け物に対し、たった一つだけ効果的な武装があったのだ。
それは、人間の命だった。
人の生体エネルギーに触れると、死星獣は一時的に活動を停止させる。
36:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 21:50:44.95 ID:WO2eriwB0
バーリェには寿命がある。
工場で製造され、出荷された弾丸たちは既に年頃の子供の外見をし、
人工プログラムによる学習を終えている。
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