過去ログ - とある未来の通行止め その3
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297:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:42:29.93 ID:RWe9LCdy0

真夜中過ぎ、お腹が満たされた打ち止めはスヤスヤと安眠している。
指輪の完成が気になる隣の一方通行は目が冴えていた。サンプルや参考画像で、完成予定のイラストは見せてもらっている。
明日にはそれが、やっと手元に届く。

以下略



298:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:47:08.81 ID:RWe9LCdy0

三十分ほど車を走らせて工房に着いた。三階建の二階の部屋に明かりが灯っていた。一方通行は入口のセキュリティを解除し中に入る。
特徴的な金属音がする作業部屋に、なんとパタリロがいた。しかも彼がカット作業をしているように見える。
昼間に顔を合わせた職人は隅の壁付近でゴロ寝していて、その顔は憔悴しきっている。細心の注意が必要となるこの作業を、
十数時間も続けてくれたのだろう。
以下略



299:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:50:35.21 ID:RWe9LCdy0

「二人か三人で交代で磨けと命令したんだが、アイツら頑固で。他人の手が加わった石は磨けないと言うんだ」
「まァ、感覚的な作業ならそうだろォな」
「結局仕上げを残して限界が来たもんだから、こうして僕が……、よし。完成」

以下略



300:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:53:03.54 ID:RWe9LCdy0

いつ果たされるとも知れない曖昧な契約だったが、パタリロはいたくご機嫌だった。
この一週間足らずで、一方通行のどこを見て信用したのだろう。

「さーて、あとはこのプラチナリングにはめれば……」
以下略



301:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:55:18.39 ID:RWe9LCdy0

打ち止めが眠る部屋に戻る頃には、朝日で空が紫に染まり始めていた。
自分が寝ていた場所に腕を伸ばす妻に、外出を勘付かれたかもしれないと思ったが、内緒にする必要はもうない。
いっそ問い詰められて、そちらから理由を聞き出してくれないかとさえ考える。
どこへ行っていたと問われれば、コレを作っていたと答えられるから。
以下略



302:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:58:59.78 ID:RWe9LCdy0

「っん〜、よく寝た、ってミサカはミサカはのびのびしてみたり」

完全に太陽が顔を出した。明るくなった室内を見回すと、隣にいるはずの夫がいない。
おかしいと思って上体を起こせば、一方通行は打ち止めの腰辺りに、布団も被らず背を丸めて寝ていた。
以下略



303:ブラジャーの人[sage]
2012/04/24(火) 23:05:07.38 ID:RWe9LCdy0
とりあえずここまで。

『妖怪指輪はめ』

寝ている隙に忍び寄り、指輪をはめて翌朝驚かせる。照れ屋。


304:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]
2012/04/24(火) 23:13:31.56 ID:3wYT48GAO
一通さん格好良すぎて二人目妊娠するレベル


305:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/25(水) 22:44:57.67 ID:SpRnMKLDO
>>1乙ぱい
一方△すぎて俺もにんっしんっしちゃいそうだ


306:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/25(水) 23:59:27.32 ID:UjqOEITno
>>305
背孕みか……奇跡が起きれば何とか。

乙っしたー!


307:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[sage]
2012/04/26(木) 07:33:04.70 ID:ERP4VcyY0
乙ですの!


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