1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/10(土) 22:09:02.42 ID:TBwXX0Rf0
?「……ィ繝・ぅ繧諢丞峙縺励……霎シ繧……薙□蝣エ蜷医逋コ逕溘縺セ縺吶……・」
勇者(くっ……またか……)
魔法使い「大丈夫?勇者。顔色悪いけど……」
賢者「食べ物でもあたったんじゃない?ボクの調合した薬でも飲む?」
僧侶「貴方じゃないんですから……でも本当に大丈夫ですか?良ければ休憩にしますが……」
勇者「……いや、大丈夫だよ。心配させてすまないね」
魔法使い「無理しないでね?」
僧侶「どの道もうすぐで日が暮れます。後少しだけ頑張ってください」
勇者「ああ……悪いね」
?「繧九∋縺……肴枚蟄励′豁」縺励……陦ィ遉コ」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/10(土) 22:21:39.84 ID:TBwXX0Rf0
明滅する幻聴。
それは日に日に増していき、囁くように僕に語りかける。
?「蝣エ蜷医逋コ逕溘縺セ縺吶……」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)
2012/03/10(土) 22:25:19.57 ID:ZeXY/kCw0
みてるぞ
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/10(土) 22:32:47.03 ID:TBwXX0Rf0
僧侶「今日はひとまずここで休みましょう。もしかしたら魔王との闘いの前の最後の休息かもしれません。ゆっくり休んでください」
焚き火を皆で囲み、各々の体制で眠りに着く。旅が始まってから幾度も繰り返した事だ。
勇者は近くの木に背をもたらせ、寒さを凌ぐためにマントに包まる。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/10(土) 22:41:43.21 ID:TBwXX0Rf0
魔法使い「ぼろぼろだね」
勇者「うん。手入れはしてたけど、やっぱりそろそろ限界かな……」
魔法使い「ずっと使ってたもんね」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/10(土) 22:45:11.65 ID:TBwXX0Rf0
魔法使い「ねえ、勇者」
勇者「なんだい」
魔法使い「もうすぐで、終わりだね」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/10(土) 22:54:04.28 ID:TBwXX0Rf0
勇者「魔法使い……」
魔法使い「ごめんねっ。今のは忘れて。明日に備えて早く寝なきゃね!」バサッ
勇者「……」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/10(土) 23:04:34.69 ID:TBwXX0Rf0
勇者「ここか……」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/10(土) 23:07:02.87 ID:TBwXX0Rf0
今日はここまでです。出来る限り毎日の更新をしたいと思っていますので、どうか最後までお付き合いくださいませ。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)
2012/03/10(土) 23:10:56.26 ID:ZeXY/kCw0
乙
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/11(日) 01:39:14.19 ID:OwYETmQIO
前衛不足なパーティーだなぁ
とりあえず乙
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/11(日) 02:45:40.20 ID:JWHI7GTDO
乙!
文字化けかと思ったら厨二だった
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/11(日) 23:08:48.12 ID:MXAcA5bf0
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/11(日) 23:24:05.18 ID:MXAcA5bf0
こんなことが、あり得るのか。
自分とて、当初より遙かに強くなった。魔翌力も、体力も、全て。
それでも、眼前の魔王には遠く及ばない。言葉で表す事すら烏滸がましい程に。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/11(日) 23:30:52.26 ID:MXAcA5bf0
目の前の怪物が、どうして未だ人の形をしているのかわからない。
まだ怪物の姿をしてくれた方が救いがあった。
魔王「此方の眼を見て尚、退かないのは称賛に値する、が……」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/11(日) 23:42:52.16 ID:MXAcA5bf0
魔王「勝利とは、奪う事だ。それは腕か、命か、それとも……矜持か。しかしそれは勝利の過程で得る副産物に過ぎない。
――勝者は因果を得る」
魔王「その者がする筈だった運命を消滅させ、奪う」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/11(日) 23:51:02.48 ID:MXAcA5bf0
僧侶「貴女は……ッ!!」
魔王「なぜそう猛る?己がそうだから相手も当然のように同じ事を思っているとでも?」
魔王「無知蒙昧とはこの事よのう。貴君ら人間はいつもそうだ」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/12(月) 00:02:43.35 ID:FxnpD0gL0
勇者「……!」
魔王「一見偏った編成だが、非情に合理的だ」
勇者「……何の事だ……」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/12(月) 00:14:01.05 ID:FxnpD0gL0
魔王「利他的に見えて、酷く利己的だ。貴君は――」
勇者「やめろッッ!!」
魔王「なぜ隠す?それこそが貴君にとっての、勇者である証だというのに。寧ろ、誇るべき事だ」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/12(月) 00:25:58.78 ID:FxnpD0gL0
僧侶「貴方と勇者が似ている……?何をふざけた事を……」
魔王「ならば問うが、貴君らは勇者の何を知っているのだ?」
魔王「勇者に何をしてやれたのだ?」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/12(月) 00:33:45.32 ID:FxnpD0gL0
魔王「ならば役に立っていたと?膂力で敵わぬ魔物にせめてもの戦力として加えた、『だけ』の貴君らが」
魔王「まあ……『彼奴等』から見れば此方の魔法も似たようなものかもしれんがね」
魔王「だが薄々気づいてはいたのだろう。己等が足手まといでしかない事が」
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