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2012/03/28(水) 04:51:35.03 ID:2GPEYJFx0
初めて、お父さんの話を聞いてもらえた。
そのことが、私にはとても、それはそれは、とても嬉しかった。
その後も、お父さんが路上で話しているたびに、あのお姉さんは姿を表し、千円をくれた。
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2012/03/28(水) 05:35:33.84 ID:2GPEYJFx0
杏子「そ、その……初めまして! 佐倉杏子です! よろしくお願いします!」ガチガチ
モモ「さ、佐倉、モモ、です。よろしきゅ、よろしく、お願いします」
マミ「そこまで硬くならなくてもいいのよ? 巴マミです。よろしく」
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2012/03/28(水) 05:38:40.76 ID:2GPEYJFx0
マミ姉の家での生活は、まさに幸福とも言えるべきものだった。
最初はお姉さんと呼ぶことに結構抵抗はあったが、マミ姉は本当に頼れるお姉さんだったので、今では違和感なくそう呼んでいる。
こういった温かくて、充実した生活は、お母さんやお父さんとも送りたかったけど……でも、向こうで二人とも、喜んでくれている気がするんだ。
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2012/03/28(水) 05:40:25.53 ID:2GPEYJFx0
幼なじみの恭介とは、よく他愛のない会話をしたものだ。
昨日のテレビはどうだ、とか、今度のコンクールはどう望む、とか……。
けれど、その日常は……壊れた。
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2012/03/28(水) 06:20:59.46 ID:2GPEYJFx0
お姉さん「ねえ、上条君」
上条「はい」
お姉さん「話は大体分かった。……けれど、君は大事なことをね、二つ、見失っているよ」
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2012/03/28(水) 06:24:02.38 ID:2GPEYJFx0
希望に満ち溢れていた。
みんながお父さまに憧れ、私に憧れた。
幸福だった。
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2012/03/28(水) 06:25:13.99 ID:2GPEYJFx0
???「お姉ちゃん、大丈夫? 風邪、ひいてるの?」ピタッ
織莉子「……子供?」
ゆま「子供じゃなくて、ゆま。……熱がある」
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2012/03/28(水) 06:34:23.49 ID:2GPEYJFx0
キリカ「いきなりゆまが織莉子さんの家に入って、びっくりして追いかけたら……まったく、偶然に感謝だね」
ゆま「お姉ちゃん、大丈夫?」
織莉子「……優しいのね、貴方達」
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2012/03/28(水) 06:46:05.32 ID:2GPEYJFx0
キリカ「……熱は下がったみたいだな。雑炊、食えるか?」
織莉子「ええ……ごめんなさい、私のために」
ゆま「人と人は、助け合う生き物だって、テレビが言ってた」
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2012/03/28(水) 06:46:51.27 ID:2GPEYJFx0
和子「それでは、今日は転校生を紹介します! 暁美さん、どうぞ」
ガララ……
トテトテトテ……
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/28(水) 06:52:05.30 ID:2GPEYJFx0
モブA「暁美さんって、髪綺麗だよね。シャンプーは何使ってるの?」
モブB「前の学校ってどうだったの?」
モブC「長い間入院してたって聞いたけど、なんで?」
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