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2012/05/02(水) 06:05:24.01 ID:KtDbDKgO0
それは突然の出来事であった。
「えっ?」
「んっ?」
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2012/05/02(水) 06:06:42.37 ID:KtDbDKgO0
午後11時。つまり深夜である。
SOS団の事や家族の事や、明日の学校の事など一人でゆっくり考えるにはこういう時間しかないだろう? つまり俺の完全なプライベートな時間である。課題も終わり、さぁゆっくりとテレビでも見て寝ようかと思いリモコンにスイッチを入れたのだ。
だが俺だって、一般の男子高校生である訳だし完全なプライベートであるこの時間しか到底出来ないであろうこの至福な時間を使って……俺は谷口に借りていたAVを見ていたのだった。
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2012/05/02(水) 06:08:19.65 ID:KtDbDKgO0
「でも、どうしていきなりこうなったんですか?」
「わ、わわあたしにもわかんないですぅ。今未来と連絡を取ってるのですが……まだ返事が無くて」
布団から顔だけ出した朝比奈さんはショックなのかとうとう前のめりに倒れこんだ。
そりゃそうだろう。いきなり異性の家にワープして来るなどど、このギャク漫画だよっ!
布団に包まって「ううっ……」と漏らし、震えている彼女を見て最早哀れみの気持ちでいっぱいであった。
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2012/05/02(水) 06:09:51.31 ID:KtDbDKgO0
「んっんっ……じゅぷじゅぷ……」
なんだこの如何わしいセリフは……これはまるでどっかのAVのおねぇちゃんが男のモノを……
「あの……て、て、てててテレビなんですが」
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2012/05/02(水) 06:11:26.98 ID:KtDbDKgO0
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「キョンくんごめんね。本当にごめんなさい」
「もういいっすよ。それもこれも、朝比奈さんのせいじゃないんですから」
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2012/05/02(水) 06:13:15.64 ID:KtDbDKgO0
そんなこんなでマンションに到着。
「キョンくん。ありがとうございました」
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2012/05/02(水) 06:15:00.55 ID:KtDbDKgO0
自転車を降りた俺は朝比奈さんの側に駆け寄る。そりゃこのまま一人帰るのは気が引けるんだが、ハッキリ言ってどうすればいいのかなどと具体的な案は出てこない。
暫く考え込んでみる。
よし……こんなのはどうだろうか?
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)
2012/05/02(水) 06:16:20.81 ID:KtDbDKgO0
手につばを吐き、作戦決行。
パイプに掴まった俺は一気によじ登る。
深夜なので人目に付かないように静かに登っていく。こんな場面を見られりゃぁ通報モンだぞ。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)
2012/05/02(水) 06:18:07.24 ID:KtDbDKgO0
「…………」
ソレは机の上に転がっていた。
先ほど言ったと思うのだが、部屋も綺麗に整頓されており……彼女をイメージさせるには……
だが、ソレはそんなイメージを簡単にぶっ壊してしまうような超弩級アイテムだった。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)
2012/05/02(水) 06:20:11.41 ID:KtDbDKgO0
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次の日、そんな出来事があったにも関わらず、学校生活は平穏そのものであった。
特に変わった話題も無く授業はつつがなく進み、谷口や国木田と弁当を食べながらアホな話をしている最中だった。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)
2012/05/02(水) 06:21:46.12 ID:KtDbDKgO0
「何も見てない? キョンくん! 机の上に……その」
「何かありましたっけ? 朝比奈さん俺……あの質問の意味がよく分かってないんですけど。机の上に何かありましたっけ」
それを聞いた朝比奈さんは半ばほっとした表情を向けるとその場にヘナヘナと倒れこんだ。
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